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2018.08.17

【農業女子の知恵袋 第10回】

by農業女子プロジェクト事務局

皆さん、こんにちは。

茨城県と長野県で鉢花・ポット苗の育種・生産・販売をしている、㈱ゲブラナガトヨの常務取締役の荒井ひろこです。

◆女性や消費者の感性を活かして品種の選抜をしています。

私は、農家の嫁ですが、現場に立たないことをモットーにしています。

当社は、新品種の育種をしており、まだ世に出ていない花の選抜には、消費者としての感性が必要になるからです(もちろん経営者として現場の作業は一通り把握していますよ!)。現場に入ると、どうしてもプロの目線になってしまい「この花は、枝ぶりが良くない」「この花は作りづらい」だのとついつい、生産重視の目線で見てしまいがちです。そこは消費者代表の私の「かわいい」という一目見たときのインスピレーションが、売れる商品か否かの選抜に役に立ちます。消費者は第一印象で買うかどうかを決めますから。
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種苗メーカーの育種家には男性育種家が多く、男性が作り、男性が選ぶという状況です。花の消費者の多くは女性なのに、女性の感性を無視したチグハグな状況になっています。そこで、当社は夫である社長と女性スタッフの2名が育種をし、私をはじめ事務方スタッフが消費者&女性の感性を生かして選抜をしています。このため、当社の花は他のメーカーにはない女性好みのする淡い色合いが多く、消費者の女性や売場の女性スタッフからも高評価を頂いております。

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◆子育てしながらも働きやすい職場づくりをすすめています

パートさんには、子育て中のママさんが多くいます。1歳未満の子供をお持ちの方やシングルマザーなど、他社の面接では「どうせすぐに休むでしょう」と、なかなか採用してもらえない方でも率先して雇用しています。

特に、シングルマザーの方は、仕事に対する気持ちがとても前向きで、頑張らなければという気持ちが、非常によくわかるので、家族の病気やPTAの時などは快く休んでもらい、それも私への報告は一番最後で良いと言っています。パートさんによるLINEグループを作り、「本日娘が熱をだしてお休みさせてください」と連絡を入れてもらうことで、それに皆が「今日は私が出勤しているから大丈夫だよ」などとフォローできるようにしています。

スタッフ11人とどういう働き方をしたいかを話し合っています。8時半~17時の間で、どれだけ働けるか、夏休みは子供に合わせて、全日休みたいとか、土曜日だけ仕事に来たいとか、その人に合った契約を交わしています。

また、会社の忘年会は、子供を預けられないから参加できないという方が多かったので、小学生までの子供のいるパートさんは子供同伴で参加するようにと言っています。そうすることで、子供同士で遊んでくれるし、お母さんが働く会社のことを少しでも理解してくれたらと考えています。

このようなことを積み重ね、少しでも、長く勤めてもらえるような会社にしたいと考えています。

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荒井さん、ありがとうございました!

お子様のいる女性スタッフの働きやすい職場づくりと、女性スタッフと男性スタッフの長所を活かした役割分担によるゲブラナガトヨの独自色、活気ある職場の様子が伝わってきます!

 

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