農業女子PJ SDGsへの
取り組み

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2020.09.25

【農業女子メンバーのSDGs 第13回 SDGsを身近なものに。「その4 農村の魅力を発信し、地域の農業を維持する」】

by農業女子プロジェクト事務局

国連で掲げられたSDGs(エスディージーズ)。
SDGsは、Sustainable Development Goals のことで、日本語では、「持続可能な開発目標」と訳されています。
農業女子PJは、本コンテンツにて農業女子PJメンバーが取り組むSDGsを発信しています。
農業女子PJメンバーやステークホルダーの皆様に農業女子の取組やSDGsページをご覧いただくことで、
SDGsを少しでも身近に感じ、我がこととして考えるきっかけになればと思います。

今回は、京都府の小林ふぁ〜むの小林加奈子さんのSDGsの取組を紹介します!
小林さんの活動は、農業女子PJが掲げた『農業者のわたしたちにできる5つのこと』の「その4 農村の魅力を発信し、地域の農業を維持する」に繋がっています。

Q1. 小林さんのSDGsテーマを教えてください。

農業女子の輝きで京都中丹地域(福知山市・綾部市・舞鶴市)を盛り上げたい!

私はFM丹波で毎月第2木曜日16時~17時で
農業女子のラジオコーナー『月刊アグリっ娘ニュース』を担当しています。

『月刊アグリっ娘ニュース』は、持続可能な社会実現のために
農業を通じて「質の高い教育をみんなに」
地域活性を通じて「住み続けられるまちづくりを」
受け継いだ田畑を守り続け次の世代に受け継ぐことを通じて「陸の豊かさも守ろう」
の3項目に取り組み、
農業女子の輝きを通じて「ジェンダー平等の実現」を目指します!

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Q2. テーマの目的・課題を教えてください。

京都府福知山市・綾部市・舞鶴市を中丹地域と呼びます。かつては農業のとても盛んな地域でしたが、
今では京都の農業で一番赤信号のともっている地域といわれています。

そんな中丹地域には、美味しい野菜やお米を作る農業女子がたくさんいます。ベテラン農家さんに負けない美味しい野菜を育てる女性。京の伝統野菜を育てる女性。無農薬のお米で米粉を作る女性。自分の育てる小麦で野菜たっぷりのパンを作る女性。規格外野菜で絶品のおかずソースを作る女性。

そんな農業女子達が自らの声で、自分達の育てる農作物のことや農業への思いを発信することにより、中丹地域のことを広く知ってもらえるのではないか、そして中丹地域の農業が盛り上がるきっかけを作れるのではないかと考えてこのラジオコーナーを始めようと考えました。

Q3. Q1のテーマについて、実際にどのようなことを行いましたか?

中丹地域さらには京都北部、京都全体で頑張っている農業女子さんをゲストに招き、いろいろとお話を聞かせてもらっています。

自分の考えていることを人に伝えるのはとても難しいことです。そのためにはまず頭の中で考えていることをまとめなければなりません。そして聞いてくれる人の立場に立って、わかりやすく話さなければなりません。時には理解してもらうために自分で勉強・調べ物をしなくちゃならないし、正しく伝えるために表現を考え直さなければならないこともあります。人に伝えるということは本当に難しいことです。でも同時に自分の成長にも繋がります。頭の中でフルパワーで考え、知識が増え、視野が広がります。頭の中を整理し、本当に大切なものが何なのか見つけることができます。客観的に自分を見つめ直すこともできます。そうすると自然とまわりのいいところ・悪いところが見えてきます。
女性はそういうところに長けた生き物だと思います。でも男性に比べて女性が自分の声で自分の考えを発する場は少なく、成長の機会を逃してしまっています。『月刊アグリっ娘ニュース』というラジオの1つのコーナーを通じて自分達の農業をリスナーに伝え、自分達も成長することにより農業女子が輝いていくと考えて、いろいろとお話を伺っています。

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※後列、一番左が小林さん

Q4. 目的の達成に向けて、苦労したことを教えてください。

ゲストの方のお話を上手く聞き出せないことが多くて、まだまだ苦労しています。
またコロナの影響で、通常放送が出来ないことが多く、プログラムをまとめるのに大変でした。
あとは話が楽しすぎて、30分でおさまりきれず、最後バタバタになることがいまだに多いです。

Q5. 達成度合はいかがでしょうか?新たな課題を見つけられていたら教えてください。

ラジオ番組は今年(2020年)2月にスタートしたばかり。まだ何も出来ていません。
ただラジオ出演してくれた農業女子さんはみんなとても楽しんで下さったとのことですので、
達成度合いは10%くらいでしょうか。

新たな課題としては

もっとたくさんの方に聞いてもらいたい!

せっかくゲストの皆さんが素敵な話をしてくださってるのですから、もっともっとたくさんの方に聞いてもらいたいです。放送終了後には、YouTubeでも聞いてもらえるようにしています。
→『月刊アグリっ娘ニュース』と検索して下さい。ピザの画像が目印です。
ぜひ中丹の農業女子の話を聞いて下さい!

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Q6. 持続可能な社会の実現のために、もっと挑戦してみたいことがあれば教えてください。

チャレンジしてみたいことの1つ目はラジオの内容についてです。
今のところ、放送の内容は「地域の農業について」が中心ですが、今後はラジオコーナーの中で、「勉強」を面白おかしく取り込むことにチャレンジしてみたいです。
私は農業を始める前は学習塾を25年間経営していました。
普段の農作業の中で、小学校や中学校の学習内容とかかわる事象がたくさん見られることを
農業を始めて知りました。
そういったことをラジオの1コーナーとして面白おかしく話してみたいです。
そうすることで、「何のために勉強するの?」「こんな勉強、大人になって役に立つの?」
といった子供達の疑問を少しでも解消できるのではないかと思っています。
それが「質の高い教育をみんなに」に繋がると考えます。

チャレンジしてみたいことの2つめは、「のら×たん ゆらジェンヌ」の活動です。
ラジオのスタートと同じ時期に、京都府中丹地域の農業女子のつながり「のら×たん ゆらジェンヌ」が発足しました。

『農業を楽しみながら(のら)、丹精(たん)込めて農作物を育てる由良(ゆら)川沿いの綾部・福知山・舞鶴地域で頑張る農業女子集団(ジェンヌ)』

という意味を込めてみんなで名前を決めました。
コロナの影響でなかなか活動が出来ない状態でしたが、6月に初めて第1回の集まりがあり、LINEを通じての情報交換、みんなで地域野菜のブランド化を目指しての勉強、中丹野菜セットづくり、マルシェ出店など少しずつ動き始めています。地元の新聞などでも多数の取材を受け、とても注目を受けています。

特別な活動・・・というより、中丹地域で女性が頑張って農業に取り組んでいる姿を伝えることで中丹地域に明るいニュースを届けたい!と思っています。

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※右から二人目が小林さん

Q7. 最後に一言お願いします!

農業女子が輝くと、農業男子が幸せになる!
農業女子が輝くと、子供達が幸せになる!
農業女子が輝くと、地方が幸せになる!日本が幸せになる!
そして世界が幸せになる!

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小林さん、ありがとうございました。

農業で輝く女性をご紹介、広く発信していただくことは
現在農業に携わる女性を勇気づけ、また農業に携わっていなくとも、農業に興味・関心をもっていただく、大切な機会となっていると思います。
これからも農業、農業で活躍する女性の発信をお願いいたします。

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