2018.01.12
参画企業の部屋 第3回 (株)サカタのタネ
by農業女子プロジェクト事務局
【参画企業の部屋 第3回】
『参画企業の部屋』は、PJ参画企業の担当者の方から参画した背景や農業女子メンバーと取り組んで感じたことなどをお伺いします。
今回は、新野菜 ハッピーベジタブルを展開している (株) サカタのタネの(写真左から)川合さん、相原部長、中島さんへのインタビューです。
★PJに参加した理由は?
農業女子の皆さんと一緒に、当社が開発した新しい野菜で、食卓を楽しく豊かにできたらと思い、参画を決めました。
当社は農産物のおおもとである「種子」を扱うメーカーです。野菜や花を品種改良し、生み出した新品種の種子を農業者に供給する仕事をしています。
野菜の品種には、より美味しいもの、よりたくさん収穫できるもの、より病気に強いものなど、さまざまな特徴があります。
中には、色やかたちがユニークだったり、今までとは違う食べかたをする新しい野菜もあったりします。そんな野菜を世に広めるためには、畑での栽培はもちろん、販売パッケージや食べ方の説明など、さまざまな工夫が必要です。
ここに女性農業者ならではのしなやかな発想やアイデアを生かせないかと考えました。
★現在の取り組みは?
農業女子メンバーに当社の開発品種を試験的に栽培&販売してもらい、栽培状況や結果についての情報交換をすることが取り組みの中心です。
一年目に栽培や販売にチャレンジして苦労した点は、ほかのメンバーの事例や当社の研究農場のスタッフのアドバイスを参考に、二年目に再チャレンジ!といった地道な繰り返し・・・おそらく農業女子プロジェクトの中で、もっとも地味な活動ではないでしょうか(笑)!?
しかしながら、この地道な取り組みを通じて、女性農業者におすすめしたい野菜品種シリーズ「ハッピーベジタブル」を発表することができました。
http://www.sakataseed.co.jp/special/happy_vegetable/
さらに、「ハッピーベジタブル」の栽培、販売、活用方法について、農業女子ならではの発見や工夫をまとめたレポート「農業女子的栽培手帖」を作成し、当社のカタログやWEBサイトでご紹介しています。女性、男性に関わらず、新しい野菜の栽培や販売にチャレンジしたい農業者の皆さん のお役に立つ内容になっていると思いますので、詳しくは是非こちらからご覧ください。
http://www.sakataseed.co.jp/special/happy_vegetable/handbook/
また、消費者の皆さんにも「ハッピーベジタブル」を知っていただけるよう、プロジェクト参画企業様とコラボレーションした料理教室やワークショップなどのイベントも開催し、新しい野菜が食卓を楽しく豊かに彩るシーンのご提案もおこなっています。
★取り組みの中で感じたこと
農業女子の皆さんの農業に対する真摯な姿勢や出荷&販売に向けた豊かな発想、情熱 には頭が下がるばかりです。よりよい作物を栽培し、それを少しでも多くの人に美味しく味わってもらいたい、という熱い思いがあるからこそ、なせることなのではないかと思います。種苗メーカーとして農業女子メンバーに喜んでもらえる品種を生み出さなければ!と気が引き締まります。
それから女性ならではの活発なコミュニケーションが素晴らしいです。栽培や販売のノウハウはできるだけ自分だけのものにしておきたいはずですが、農業女子の皆さんは、お互いに相談したり、アドバイスしたり、励ましたりしながら、切磋琢磨されています。こうしてプロジェクトの中で農業女子が共有してくれた貴重な経験やご意見を広く農業者の皆さんにもお伝えできるよう、我々も頑張りたいと思っています。
★農業女子メンバーへメッセージをどうぞ
先ほどお答えした通り、かなり地味な活動のプロジェクトですが、皆さんと一緒に「ハッピーベジタブル」のタネを地道に世の中にまいていきたいと思います。
現在、固定メンバーでの活動が中心になっていますが、少しずつほかの農業女子の皆さんにも「ハッピーベジタブル」に触れていただく機会を増やしていきたいと考えておりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!
****************
相原部長、川合さん、中島さん、ありがとうございました!
インタビューの中で話題にありました「農業女子的栽培手帖」には、「ハッピーベジタブル」の栽培、販売、活用方法について詳しく記載されております。ぜひ皆さん、上記アドレスをクリックしてご覧ください!!
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