2024.12.10
山形大学農学部と農林水産省経営局、やまがた農業女子ネットワーク、ミズノ株式会社との意見交換会を開催しました
by山形大学
7月22日(月)山形大学農学部アグリサイエンスコース2年生の食料生命環境学実験実習の授業において、農業女子プロジェクト”チームはぐくみ”の活動の一環として講演及びワークショップが行われました。本取組みは、山形大学が2019年に農林水産省が推奨する農業女子プロジェクトチーム”はぐくみ”にパートナー校として参加して以来、学生に農業の魅力を伝え、農業を志す学生の発掘や意識向上を図る目的で実施しています。
はじめに、農林水産省経営局就農・女性課女性活躍推進室の伊藤里香子室長より「農業を担う人材の育成・確保に向けて」と題し、農業者の雇用形態の変化や女性農業者の現状などについて講演がありました。続いて、山形県内で農業をしているやまがた農業女子ネットワークあぐっとの井上夏氏、渡邊初子氏より、やまがた農業女子ネットワークの取り組みについて報告がありました。講演を聴いたから学生は、「農業女子プロジェクトの取組は農業に新しい風を吹かせ、農林水産業への女性参加や柔軟性を高めるものだと思った。世間的には、農業は肉体労働で大変であったり、汚れるのが嫌であったりと、特に女性には魅力がないというイメージが浸透してしまっている。しかし今回のお話で、みんなで協力をしながら楽しそうに取り組まれているのだなというのを感じて、これが全国に広まれば女性が活躍する農業というのがどんどん増えていくのではないかと思った。私も農業に関してより興味を抱く機会になった」との感想が寄せられました。
さらに、農業女子プロジェクトに参画する企業として、ミズノ株式会社営業統括本部営業推進部の川久保浩之氏が自社の取り組みを紹介し、「農業も体を使う点でスポーツと同じ。スポーツの世界での実践が、皆さんの生活にも役立つはず」と述べました。講演を聞いた学生からは、「ミズノはスポーツブランドというイメージが強く、農業関連の商品を販売されていることを初めて知った。農業は体に負荷がかかり腰痛や膝の痛みなどを引き起こしやすい職業だが、骨盤サポートなどミズノが元から優れていた分野の商品を農業分野でも活用し農家の身体を支えるなど、農業に対してこのような視点からのアプローチを行うことができると新た学びになった」との感想が寄せられました。
講演後はグループに分かれ、講演者のほか、やまがた農業女子ネットワークあぐっとのメンバーおよび東北農政局職員を交えてワークショップを実施しました。参加者は楽しい雰囲気の中で自由に意見交換を行い、農業の魅力や課題について深く考える機会となりました。学生からは、「あぐっとの方や農林水産省の方も班に加わっていたため、理想論的な意見だけでなく現実的に可能なことや、実現したら楽しそうなことを交えて話を進めることができ、良い経験になった。農学部である私たちがこれらの課題についての理解を深めるとともに農業の良さを発信していくことも大切であると思った」との感想が寄せられるなど、様々な刺激を受けて、多くの学びとなったことがわかりました。
◆ 山形大学農学部の記事はこちら↓
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