農業女子PJ SDGsへの
取り組み

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2021.03.29

【農業女子メンバーのSDGs 第18回 SDGsを身近なものに。「その2 農業体験から”食”と”農業”の大切さを教える」】

by農業女子プロジェクト事務局

国連で掲げられたSDGs(エスディージーズ)。
SDGsは、Sustainable Development Goals のことで、日本語では、「持続可能な開発目標」と訳されています。
農業女子PJは、本コンテンツにて農業女子PJメンバーが取り組むSDGsを発信しています。
農業女子PJメンバーやステークホルダーの皆様に農業女子の取組やSDGsページをご覧いただくことで、
SDGsを少しでも身近に感じ、自分事として考えるきっかけになればと思います。

今回は、茨城県「横田農場」の横田祥さんのSDGsの取組を紹介します!
横田さんの活動は、農業女子PJが掲げた『農業者のわたしたちにできる5つのこと』の「その2 農業体験から”食”と”農業”の大切さを教える」に繋がっています。

Q1. 横田さんのSDGsテーマを教えてください。
【AGRI BATON PROJECT】というグループを農業女子で作り、『農業は楽しい!を伝える絵本を製作し、日本中の子どもたちへ届けよう』をテーマに活動しています。
SDGsでは、1「貧困をなくそう」、4「質の高い教育をみんなに」、5「ジェンダー平等を実現しよう」、8「働きがいも経済成長も」、を11「住み続けられるまちづくりを」、15「陸の豊かさも守ろう」、17「パートナーシップで目標を達成しよう」の7つのゴールに繋がる活動です。

『サステナアワード2020”伝えたい日本の”サステナブル”』主催:「あふの環(わ)2030プロジェクト~食と農林水産業のサステナビリティを考える~」にて、この取り組みがルーキー優秀賞を受賞しました!

※「あふの環プロジェクト」は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の2030年までの達成を目指し、持続可能な生産と消費を広めるための活動を推進するプロジェクトです(農林水産省、消費者庁、環境省連携)

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Q2. テーマの目的・課題を教えてください。
現在、日本中のどこの地域でも農業後継者不足が課題となっています。私の周りでも、毎年農業をやめる方が増え、耕作放棄地も問題となっています。SDGs でいうと、11「住み続けられるまちづくりを」、15「陸の豊かさも守ろう」に関連しています。
この農業後継者不足の原因のひとつが、子どもたちが農業生産現場から非常に遠くなってしまった事があると思います。都会の子どもたちはスーパーの食品売り場にならぶ野菜しか見かけません。
でも、将来なりたい職業を思い浮かべるときには、身近な仕事を思い浮かべませんか?子どもたちにとって、食べ物は毎日食べていても、農業が身近ではないのです。
そんな現状を少しでも変えていくことができたらと思い、農業の楽しさを伝える【AGRI BATON PROJECT】が発足しました。私たちが感じている農業の楽しさを通して、農業を身近に感じてもらえる機会を増やしていきたいと考えています。

Q3. Q1のテーマについて、実際にどのようなことを行いましたか?
農業の楽しさを伝える絵本製作のためのクラウドファンディングを昨年行いました。239人の方にご支援頂き200%を超えて2,027,800円集まりました!このことからも、このテーマについての関心の高さ、緊急性を考えている方の多さを感じました。
また、龍ケ崎市の協働事業に選定して頂き、2021年度市の小学校・幼稚園・保育園等の施設に絵本を贈呈して頂けることになりました。
現在出版に向けて、絵本の製作最終段階に入っています。

最近では、農業女子プロジェクト参画企業の株式会社カクイチさんの営業所でアグリバトンマルシェを開催。旬のイチゴをテーマに絵本の読み聞かせ&イチゴ農家のお話会を実施しました。子どもたちがとても興味関心をもって熱心に聞いてくれて、食育の一環としても多大な効果が期待できると思いました。

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Q4. 目的の達成に向けて、苦労したことを教えてください。
目的達成のために、どのような仕組み作りをしていけば、『即効性があり確実に日本中の子どもたちに届けられるのか』を現在模索しています。アドバイスくださる方、ご一緒に考えてくださる方、いらっしゃいませんか?日本の農業の未来のために、共に行動してくださる方を募っています。ぜひご連絡ください!

Q5. 達成度合はいかがでしょうか?新たな課題を見つけられていたら教えてください。
SDGsでは、
1「貧困をなくそう」生産者として食材を提供すること、食の大切さを伝えることができる
4「質の高い教育をみんなに」食の生産現場での体験学習の機会を設けることができる
5「ジェンダー平等を実現しよう」、8「働きがいも経済成長も」女性農業者だからこそ気づき、改善できること、変えられることがある
11「住み続けられるまちづくりを」女性農業者だからこそ、地域を巻き込んだ取組みを推進し、まちを活性化できる

の上記は達成に近づいていると思われますが、今後はさらに
15「陸の豊かさも守ろう」耕作放棄地についてや環境について考える人を育てていく
17「パートナーシップで目標を達成しよう」目標達成のために県を超えて、日本中の農家さんと農業後継者不足問題に取り組んでいきたい
と考えています。

絵本製作はゴールではありません。日本中の子どもたちに絵本が届いて、農業を身近に感じてもらえて、農業があこがれの職業になったときに、目標達成と考えています。

新たな課題は、今回の絵本は「あさごはん」がテーマで、野菜やお米中心になっており、農産物の全部を載せることができません。なので、今回を第1弾として、以下の続編を製作していきたいと考えています。

第2弾「よるごはん」テーマ(牛農家をはじめ畜産)「命をいただくこと」を裏テーマに。
第3弾「ひるごはん」テーマ(魚業)
第4弾「おやつ」テーマ(果樹農家)
番外編「おつまみ」テーマ(漬物・みそ・しょうゆ・発酵食)

まだまだ構想段階ですが、これらの楽しい絵本にご協力してくださる方を募っています!ぜひ、ご自分の農産物や農業の素晴らしさを一緒に発信していきませんか?また、サポートしてくださる企業様もぜひご連絡頂ければ大変嬉しいです。
連絡先→sachi@yokotanojo.co.jp

Q6. 持続可能な社会の実現のために、もっと挑戦してみたいことがあれば教えてください。
現在、【AGRI BATON PROJECT】の絵本をご一緒に広めてくださる方を【AGRI BATON Runner】(アグリバトンランナー)さんとして募集することになりました!
ご自身の農業や農産物の魅力を、ご自身の地域の子どもたちへ伝えてみませんか?

【AGRI BATON Runner】さんになると、
●絵本の読み聞かせ&農家のお話会のイベントの開催方法を伝授しサポートします。
●食育イベント・農業体験の開催もサポートします。
●【AGRI BATON PROJECT】のWebサイトにリンクを貼れます。
●絵本の読み聞かせについてプロに学んだり、より良い方法を高め合い、学べる。
●ご自分の農産物のタネを、子どもたちへ絵本と一緒にわたして、育て方を教えてあげる。
●絵本がRunner割引にて購入可能。
●今後のプロジェクトをご一緒に考えていける。
●全国の農業女子さんとお友だちになれる。
●会費・登録無料です。

4月にキックオフミーティング(オンライン)を開催しますので、下記のメルアドまでぜひご連絡ください!
sachi@yokotanojo.co.jp

Q7. 最後に一言お願いします!
SDGsの世界の皆で達成すべきゴールは2030年。

10年前にはいなかったYouTuberが、突然なりたい職業1位になる時代。5年後には農業がもっともっと身近になり、10年後には農業が子どもたちのあこがれの職業に!!
2030年、そんな未来を私たちの手でつくりませんか?

この絵本プロジェクトは、特に農業女子の私たちにこそ、できることです!
農業女子の私たちがやってこそ、本当の意味があり価値があると、私はそう思っています。

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横田さん、ありがとうございました。
これからの世代を担っていく子どもたちに向けた取組によって、農業・農村が次世代でも持続的に発展していくよう、これからも応援させていただきます。

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