農業女子PJ SDGsへの
取り組み

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2020.04.24

【農業女子メンバーのSDGs 第8回 SDGsを身近なものに。「その3 働きやすい環境をつくり、地域の主要産業になることを目指す」】

by農業女子プロジェクト事務局

国連で掲げられたSDGs(エスディージーズ)。
SDGsは、Sustainable Development Goals のことで、日本語では、「持続可能な開発目標」と訳されています。
農業女子PJは、本コンテンツにて農業女子PJメンバーが取り組むSDGsを発信しています。
皆様に農業女子の取組やSDGsページをご覧いただくことで、
SDGsを少しでも身近に感じ、自分事として考えるきっかけになればと思います。

今回は、徳島県の西岡産業の 西岡さち子さんのSDGsの取組を紹介します!
西岡さんの活動は、農業女子PJが掲げた『農業者のわたしたちにできる5つのこと』の「その3 働きやすい環境をつくり、地域の主要産業になることを目指す」に繋がっています。

Q1,西岡さんのSDGsテーマを教えてください。

『母親が働きやすい職場をつくる』です。

SDGsゴールの8番「働きがいも経済成長も」、11番「住み続けられるまちづくりを」、16番「平和と公正をすべての人に」に繋がっています。
*農業女子PJのすべての活動は、5番「ジェンダー平等を実現しよう」に繋がっています。

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Q2,テーマの目的・課題を教えてください。

子どもを持つ女性が、定時のある仕事につくのは現在ハードルが高い状態にあります。
本来であれば、育児は父親と分担するべきだが、土日の子守、保護者の集まりや子どもの傷病時の看病、平日の遠足付き添いなど女親が担う風潮にあります。
また、我が子の日々の成長を見逃さないためにもなるべく子どもを優先させたい女親が多いですが、それを許してもらえる職場はバイトであっても少ない状況です。
彼女たちが働きやすい職場を増やす必要があると考えます。

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Q3,Q1のテーマについて実際にどのようなことを行いましたか?また、どのような人と連携しましたか?

・勤務希望は申告制で、好きな時間に働けるように配慮しています。
・急病だけでなく家族サービスなど、急にきまった予定にあわせて休みを取りやすくしています。
・長く続けられるよう、簡単な事務作業のほか技術または体力が必要な農作業を選べます。
・農作業は地域の平均時給よりも高めの給料で雇用しています。
・学校が長期休みの間は子連れ出勤可としました。

Q4,目的の達成に向けて、苦労したことを教えてください。

子育てを優先しつつ働きたい彼女たちの要望を把握するのに苦労しました。約3年くらい、かかりました。

私は思い込みで、彼女たちは今の環境に満足しているというものの、きっと正社員になることが1番の目標なのだと考えていました。でもあまりに正社員になってくれないかと勧誘し続けた方はうちから離れていくのです。正社員になることはゴールではなく、短時間で時給がよく融通がきく職場で働けることが最も求められていた事でした。

Q5,達成度合いはいかがでしょうか?新たな課題を見つけられていたら教えてください。

この点に関しては75%程度達成していると思います。仕組みとしては100%ですが、人員面でもう少し増やしたいです。

新たな課題としては、子どもの年齢に伴って変化していくライフステージにあわせた働き方を都度提案していくことです。やはり、私としては彼女たちにいずれ正社員になってもらいたいので、子どもが巣立ったタイミングで諦めずに話をしたいと考えています。

Q6,持続可能な社会の実現のために、もっと挑戦してみたいことがあれば教えてください。

コンポストなどを使った、ゴミを減らすための活動をしてみたいです。私たち農家には身近なコンポストですが、マンションや集合住宅などの住宅事情でままならないこともあると思います。その橋渡しや、提案ができるプランを考えています。

Q7,最後に一言お願いします!

私の事例は、SDGsゴールを目指そう、達成しようとはじめたことではなく、こうしたらみんな幸せで私にとっても非常に助かるから手探りで推進していたことが、いつの間にやらSDGs目標に合致していました。みんなが気負わず、良いと思う事を追求した先にSDGsゴールがある世界が理想だと思います!

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西岡さん、ご紹介ありがとうございました!
西岡さんの取組は、2020年3月2日付けの日本農業新聞のくらし面「の・えるPLUS+」で紹介されました。
SDGsの取組は対外的に発信していくことで、そのものの普及にも繋がりますし、取組の輪が広がっていきますね。
これからの活動も事務局一同応援しております。
SDGsに取り組まれている皆さん、どんどん対外的に発信していき、世の中の関心を高めていきましょう!

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