2021.02.26
【農業女子メンバーのSDGs 第17回 SDGsを身近なものに。「その3 働きやすい環境をつくり、地域の主要産業になることを目指す」】
by農業女子プロジェクト事務局
国連で掲げられたSDGs(エスディージーズ)。
SDGsは、Sustainable Development Goals のことで、日本語では、「持続可能な開発目標」と訳されています。
農業女子PJは、本コンテンツにて農業女子PJメンバーが取り組むSDGsを発信しています。
皆様に農業女子の取組やSDGsページをご覧いただくことで、
SDGsを少しでも身近に感じ、自分事として考えるきっかけになればと思います。
今回は、愛知県のベジタリ菜の杉山 尚美さんのSDGsの取組を紹介します!
杉山さんの活動は、農業女子PJが掲げた『農業者のわたしたちにできる5つのこと』の「その3 働きやすい環境をつくり、地域の主要産業になることを目指す」に繋がっています。
Q1. 杉山さんのSDGsテーマを教えてください。
「持続可能な農業を目指すべく、そこに取り巻くすべてに愛を繋げる」をテーマにしています。
SDGsの17の目標のうち、特に
「3 すべての人に健康と福祉を」、「11 住み続けられるまちづくりを」、「15 陸の豊かさも守ろう」の項目に注目した取組をしています。
Q2. テーマの目的・課題を教えてください。
農業を通じて食が豊かになることを実践する、です。
従来の家族経営型農業を基本として、次世代でも持続可能な経営モデルである「農業と福祉の協働」を地域で広げていきたい、と考えています。
例えば、大規模な農業経営とは対極にある手仕事による細やかなで手間暇のかかる栽培や出荷について、福祉事業者と協働しながら実施していきたいと考えています。
福祉事業者との協業はもちろんのこと、それだけではなく、地域の農家の後継者、新規就農者との繋がりにも拡大していくことが課題です。
Q3. Q1のテーマについて、実際にどのようなことを行いましたか?
地域で同じ気持ちを持つ農業者と協議会に参加し、企業と連携しフードバンクへ農産物の提供をしています。
また、農家の高齢化と後継者不足が急激に進行している中で、畑地の遊休化や耕作放棄地が増え、資材置き場や駐車場などに農地転用している事例も増えてきております。
その中で特産の露地野菜を生産する専業農家が減り、専業農家が作付け管理する能力の限界がきているため、地域の多様な主体と連携、特に福祉事業者との連携に繋げています。
Q4. 目的の達成に向けて、苦労したことを教えてください。
フードバンクへの提供に向けては、農産物の物流や長期保管が課題です。
また、予測できない気候変動や、新型コロナウイルスの蔓延のため、実際に現地での打ち合わせができなくなったことは、本当に悔しく思います。
加えて、栽培技術については、今後も引き続き力をつけていきたいです。
Q5. 達成度合はいかがでしょうか?新たな課題を見つけられていたら教えてください。
地域を取り巻く資源や新たな連携先を色々な角度で探索していきたいと思っております。
多様な方々を農業関係機関に繋いで、コミュ二ティの形成に携わっていきたいと考えております。
Q6. 持続可能な社会の実現のために、もっと挑戦してみたいことがあれば教えてください。
廃棄される野菜や食品がもったいないと考えています。
物流コストをかけず、色々な場所に供給できたらいいと思います。その様な事業に繋げていきたいです。
Q7. 最後に一言お願いします!
食べるということが、全ての人の笑顔に変わるといいなと思います。
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杉山さん、ご紹介ありがとうございました!
地域の多様な方々と繋がり活動されているとのこと、農業だけではなく、農村や農村を取り巻く多くの方々の持続的な発展に繋がるお取組だと感じました。
引き続き、持続可能な農業や社会の実現に向けて、ご協力よろしくお願いいたします。
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