2019.12.24
“親を切る”がなぜ親切?
by亀谷 ウダーラ
私は2008年3月に白鳳女子短期大学を卒業したカンカナマラーゲ ウダーラ サンカルパニィ カメタニ です。
卒業後は東京の大東文化大学に進学し、その後さらに、大阪観光大学入学し、日本人の夫と結婚し一児の母となり、奈良県で生活をしています。
結婚後は、ヤクルトレディやゴルフ場のキャディをしていましたが、夫の薦めもあり現在、明日香村で新規就農者の農業女子で、アスパラガスをメインとした農業をしております。
卒業後、現在まで日本人の多くの人との出会いの中で、改めて”親切”という文字や言葉の意味を身をもって実感しています。留学当初は“親切”という字が何故、「親を切る」のが親切(・・・・)なんだろうと思っていましたが、子どもをもって初めて気づいたのですが、「親は木の上に立って切ない思いで見る」ということだと感じました。正確には、身近に寄り添い、行き届くようにすること。つまり、人情のあついこと、思いやりがあり、人のために尽くすことであるということが、身をもって知ることができました。
農業という分野で新たな挑戦を始めた私ですが、女性一人で農業に勤しみ辛い思いをする日もあるのが正直なところですが、何とか2年目を迎えようとしています。私を本当に親切にサポートしてくださるお陰で、暑い日も寒い日もいろいろな日がありましたが今日まで頑張ってこれました。
農業以外にも家事や育児、そして最近では、夫の母親の介護にと悩み、気の休まる自由な時間はありませんが、関西弁でいう“ぼっちぼっち”やっていきたいと思っています。
最後になりますが、義理人情を大切にしながら地域の人々とのつながりや絆を強く太くしつつ、自分の使命ある道を邁進して参りたいと思います。
明日香村にお越しの際には是非とも我が家および農園にお立ち寄りくださいませ。心よりお持ち申し上げます。