農業女子通信 コラムイベント

投稿者

須賀 恵美

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 農業女子プロジェクト”はぐくみ校”の東京家政大学と3月3日から6日間、「食でつながる異文化交流 台湾食農文化プログラム」を実施しました。 

 学生たちは台北、宜蘭、屏東などを訪れ、農場見学や収穫・料理体験などを通して台湾の食や農業、地域文化について学びました。3月7日には国立台湾師範大学(台北市大安区)で日台学生交流会も行いました。

 同大ヒューマンライフ支援センターの内野美恵教授は「農業女子メンバーである須賀恵美さんや同大グローバル教育センターと協働して今回の研修を企画しました。体験による食育・食農は生きる力を育む教育だと考え、『食べて、見て、体験して学ぶ』をコンセプトに実施しました。」と話しました。




 研修2日目に、台湾最大の有機食用バラ農家である大花農場(屏東県)を訪問しました。農場に隣接する有機加工工場では、バラの加工品を多数開発。こうした取り組みが評価され、台湾の行政院農業委員会が選出する農業分野の最高栄誉賞である「新農獎」を受賞しています。

 学生たちはバラの収穫やバラジャム作りを体験し、農業が栽培だけでなく加工や観光などを組み合わせた複合産業として発展していることを学びました。

  

 昼食は、農場内のレストランで提供され、全ての料理にバラや農場で栽培された野菜、平飼い卵が使われていました。色鮮やかな巻き寿司やピザ、自家製ソフトクリームが並ぶと学生から歓声があがりました。

 学生は、「バラは鑑賞用と思っていたので、食べられることに驚きました。体に良いバラを作るために、品種開発や有機農法など努力を惜しまない姿勢がすごいと思いました。」と話しました。

 

 その後訪れた銘泉休閒農場は、台湾から日本へ初めてパイナップルを輸出した農家として知られ、約20ヘクタールの土地で有機パイナップルを栽培しています。参加学生は収穫からパイナップルケーキ作り、包装までを体験し、生産から加工までの流れを通して六次産業を実体験しました。

 

 学生は、「パイナップルは木に実ると思っていたので、初めて畑を見て驚きました。とても大きく綺麗で、丁寧に育てられていることを実感しました。実際に生産現場を見て体験することで、作ることの大変さや、生産者の思いなどを知ることができました。今後も感謝の気持ちを大切にし、食の大切さを伝えていきたいです。」と意気込みました。

パイナップルケーキ作り



 研修3日目に訪れた頭城休閒農場(宜蘭県)では、約120ヘクタールの敷地では果樹や草花、稲や野菜などを栽培しています。「生命を尊重し、大自然を師と仰ぐ」という理念のもと、自然環境を尊重した農業や農村文化の継承をテーマにした食農教育の取り組みについて学びました。 

 学生は、「環境を守り自然を活かした農法を、地域全体で協働しながら伝承しているのがとても素敵だと感じました。農場の方々や街の人の温かさを感じ、初めての海外が台湾でよかったと思いました。」と笑顔で話してくれました。

「いい作物は土づくりから」と話す林さん



 研修4日目に宜蘭朝市の迺菜市場を訪れ、台湾の伝統野菜や地域の暮らしについて理解を深めました。迺菜市場のガイドを務める方子維さんは、消えゆく伝統市場の文化を次世代や外国人旅行者などに伝え、2024年にイタリアで開催された世界農業観光アワードで、サステナブル農業観光・イノベーション部門を受賞しています。



 研修5日目には国立台湾師範大学で日台学生交流会が行われ、ゲームやグループワークを通じて学生同士の交流が深まりました。

 学生たちは台北で対面する前からオンラインで事前交流を行い、発表に向けて話し合いを重ねてきました。そして、国立師範大学では「日本の屋台を台湾に出店する」をテーマに、食品ロスや規格外野菜の活用など食の課題や日台文化を融合させた企画を発表しました。英語、日本語、中国語が飛び交い、言語の壁を越えて意見を交換し合う姿が見られ、国際交流の意義を実感する機会となりました。

 学生は「出店計画を通して、台湾の方、観光客や出店者など、多角的視点から食問題や夜市の理解を深めることができ楽しかったです。各チーム自分たちとは異なるテイストで日本の伝統料理と台湾文化を融合させた企画を提案していて、面白かったです。」という感想がありました。

規格外野菜について話す日本学生



六次産業を説明する台湾学生



 その後、食の夜市と言われる寧夏夜市で交流会が行われ、文化と言語の交換が行われました。

 学生は「AIの登場により、言葉が通じない不便さは以前より少なくなりましたが、実際にコミュニケーションが取れるのか心配でした。しかし、翻訳機に頼らず自分の言葉で考えを伝えられたときは、とても嬉しかったです。お互いに言語を教えあい、会話ができたのはいい経験でした。今回の交流会は夢のように短い時間でした。またこのような機会があれば、ぜひ参加したいです。」と意気込んでいました。

 

 内野教授は「学生は、食で人と繋がる経験を通じて、台湾の人々の懐の深さに感銘を受けていました。国際感覚を身に着け、SDGsに関する課題に気づけた様子。難しい時代を逞しく生き抜いてほしいです。」と話しました。

 今回のプログラムを通して、日台共に学生自身が自分で考え、行動し、異文化交流ができたことで、大きな自信と成長に繋がったと感じます。言語や文化だけではなく、挑戦することの不安を乗り越え、やり遂げた経験は、今後の人生においても大切なことだと考えます。このプログラムを実施するにあたり、ご尽力いただいた多くの方々に心から感謝いたします。

 今回のプログラムが第一期となり、来年も実施される予定です。

 農業は作物を栽培するだけではなく、アイデア一つでさまざまな挑戦ができる『食の総合職』だと考えています。この食農文化プログラムが、学生の成長や将来の選択肢を広げるとともに、将来の進路選択の幅を広げる契機となることを期待しています。今後も食や農を通じた日台交流を続け、両国の食農の課題解決や発展につながることを願っています。

【東京家政大學「はぐくみ校」推出「台灣食農文化遊學Program」,並與台灣師範大學交流】

 東京家政大學「はぐくみ校」於3月3日起舉辦為期6天的「台灣食農文化遊學Program」。學生們走訪台北、宜蘭、屏東等地,透過農場參觀、採收和料理體驗,認識台灣的飲食、農業以及在地文化。3月7日也在台灣師範大學舉辦了台日學生交流會。

 這個計畫是和東京家政大學的內野美恵老師以及Global Education Center一起合作規劃的。我們認為透過體驗來學習食與農,是培養生活能力很重要的一部分,因此以「吃、看、體驗、學習」為主軸來設計整個活動。

 第二天,大家來到屏東的大花農場,是台灣最大的有機食用玫瑰農場之一。農場旁邊也有有機加工工廠,開發了各種玫瑰產品,也曾榮獲台灣行政院農業委員會頒發的農業最高榮譽「新農獎」。學生們實際體驗採玫瑰和製作玫瑰果醬,也了解到農業不只是種植,還能結合加工和觀光,發展成多元產業。

 午餐是在農場餐廳享用,料理中使用了玫瑰、當地蔬菜和平飼雞蛋。色彩繽紛的壽司、披薩和冰淇淋一端上桌,大家都很驚喜。
學生:「原本以為玫瑰只能看,沒想到可以吃,真的很驚訝。也很佩服農場在品種開發和有機種植上的用心。」

 之後來到銘泉休閒農場,這裡是台灣最早將鳳梨出口到日本的農場之一。學生們從採收到製作鳳梨酥、包裝都親自體驗,實際感受到從生產到加工的整個流程。
學生:「以前以為鳳梨長在樹上,看到田裡種植真的很驚訝。鳳梨又大又漂亮,也感受到農民細心栽培的辛苦,未來會更珍惜食物,並持續傳達飲食的重要性。」

 第三天前往宜蘭的頭城休閒農場,占地約120公頃,種植各種農作物。農場以「尊重生命、師法自然」為理念,讓學生了解環境友善農業和食農教育。
學生:「能看到整個社區一起守護環境、傳承農業文化很感動,也感受到農場人員與當地居民的人情味很溫暖,覺得第一次出國來到台灣是非常好的選擇。」

 第四天參觀宜蘭的傳統市場「迺菜市場」,更深入了解在地生活。導覽的方子維先生致力於保存市場文化,義大利舉辦的世界農業觀光大獎中,榮獲永續農業觀光創新類獎項。

 第五天在台灣師範大學舉辦交流會,透過遊戲和分組討論,學生之間互動更加熱絡。大家事前也有線上交流,並以「在台灣開日本屋台」為主題進行發表,結合食品浪費、格外品蔬菜利用等議題,以及融合日台文化的企劃。現場英語、日語及中文交錯使用,學生們跨越語言障礙積極交換意見,充分展現國際交流的價值。


 學生:「透過出店企劃,從台灣人、觀光客與經營者等多元角度理解飲食問題與夜市文化,非常有趣。各組以不同風格融合日本傳統料理與台灣文化,發表創意方案,讓人印象深刻。」

 之後大家到寧夏夜市交流。
學生:「雖然AI讓語言溝通變得方便,但實際對話還是會緊張。不過能用自己的話表達想法真的很開心,是很棒的經驗。這次交流會像夢一樣短暫,如果還有機會,一定會再次參加。」

 內野教授:「透過本次計畫,學生在以『食』連結他人的過程中,深刻感受到台灣人民的包容與溫暖,並培養了國際視野,也對SDGs相關課題有了新的認識。希望他們能在這個充滿挑戰的時代中堅強成長。」

 透過這次活動,日台學生們主動思考與行動,不只跨越語言與文化,也建立了自信,獲得很大的成長。不僅跨越語言與文化,也克服對挑戰的不安並完成目標,這樣的經驗將成為未來人生的重要資產。也想衷心感謝所有為這個計畫提供協助與幫忙的大家。

 本次為第一期計畫,預計明年將持續舉辦。

 我認為,農業不僅是作物栽培,更是能透過創意進行多元挑戰的「食的綜合職業」。希望本食農文化計畫能促進學生的成長、拓展未來選擇,並成為思考職涯方向的重要契機。未來也將持續透過飲食與農業促進日台交流,為雙方食農領域的課題解決與發展做出貢獻。


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