2020.12.25
【農業女子メンバーのSDGs 第16回 SDGsを身近なものに。「その2 農業体験から”食”と”農業”の大切さを教える」】
by農業女子プロジェクト事務局
国連で掲げられたSDGs(エスディージーズ)。
SDGsは、Sustainable Development Goals のことで、日本語では、「持続可能な開発目標」と訳されています。
農業女子PJは、本コンテンツにて農業女子PJメンバーが取り組むSDGsを発信しています。
農業女子PJメンバーやステークホルダーの皆様に農業女子の取組やSDGsページをご覧いただくことで、
SDGsを少しでも身近に感じ、自分事として考えるきっかけになればと思います。
今回は、北海道「ふらの大野農園」の大野朱利(おおの あかり)さんのSDGsの取組を紹介します!
大野さんの活動は、農業女子PJが掲げた『農業者のわたしたちにできる5つのこと』の「その2 農業体験から”食”と”農業”の大切さを教える」に繋がっています。
Q1. 大野さんのSDGsテーマを教えてください。
市内の小中学校【富良野市立富良野東小学校・富良野市立扇山小学校・富良野市立富良野東中学校】と連携した食育活動をしています。
また農業女子PJに参加しジェンダー平等にも取り組んでいます。
Q2. テーマの目的・課題を教えてください。
ミニトマトを通して、農業や野菜について子供達に色々な知識や大切さ関心をもってもらいたい。
生産者と近くで関わることにより、経験の一つとしてもらいたい、と考えています。
また、農業女子PJに参加し、富良野産ミニトマトのPR、情報の発信をしています。
Q3. Q1のテーマについて、実際にどのようなことを行いましたか?
2018年頃から授業用のミニトマト苗を無償提供、授業に講師としても参加しています。
当初育苗の際に余った苗を捨てるのはもったいないという所から、子供が通学していた学校に声をかけた所から始まり、その後他の学校にも声掛けし現在に至ります。
小学校については2年生の生活の授業にて使用し、生育中の指導から育て終わった頃に学校訪問し生活の授業の講師として授業参加しています。その際には当園で収穫したミニトマトをもって子供たちに配布しています。
中学校については、学年ごとの技術の授業に使用する苗と特別支援学級の子供達の作業の授業で使われております。学校の畑に栽培中の様子を訪問見学しております。
農業女子PJでは他のメンバーとの交流や、企業との商品開発ついての座談会に参加しています。
Q4. 目的の達成に向けて、苦労したこと(学んだ事)を教えてください。
この取り組みを通して、一時間しかない授業の中で子供達に対しての伝え方や大切さ、ミニトマトをどうしても受け入れられない子供をどう引きつけるかを考えました。
子供達もやはり十人十色なのでそれぞれが考える事や、見え方、疑問も違い、返答する自身のスキルアップにも繋がっております。
特別支援学級の作業の授業においては、作業を通し流れを覚える、他人との交流や、食を通し生きる勉強をしています。失敗を通し、経験につなげる。自分たちで栽培した野菜でピザづくりをして、喜びを覚える。植物を通してここまでの色々な課題に取り組めるというのは素晴らしいことだと思いました。
Q5. 達成度合はいかがでしょうか?新たな課題を見つけられていたら教えてください。
子供達から届くお礼の手紙が達成の証なのではと思っております。(^^♪
Q6. 持続可能な社会の実現のために、もっと挑戦してみたいことがあれば教えてください。
SDGsの目標をもとに、
ミニトマトの生産を通して目標1 [貧困]目標2 [飢餓]目標3 [保健]目標4 [教育]目標12 [持続可能な消費と生産]
SDGsの取り組みをしている子ども食堂や、福祉施設、イベントなど協力できることがあれば食材の提供や参加もしていきたいと思っています。
そして、農作業体験を通じ好き嫌いやフードロスなどがなくなるような消費と生産にも心掛けていきたいとおもいます。
農業雇用を通して、目標5 [ジェンダー]目標8 [経済成長と雇用]目標10 [不平等]目標11 [持続可能な都市]
コロナ渦の中で職に困っている等の外国人の雇用や、作物や地域の情報発信をし、地域の発展につながるよう努力します。
Q7. 最後に一言お願いします!
これからも子供達とのつながりを大切にし、質のいい学習を提供できるように頑張ります(*^^*)
そして、皆様には富良野産のミニトマトを是非一度食していただきたく思います!!
富良野=北の国から、ラベンダーではなく、富良野=ミニトマトになる日を夢見て。。。
これからも応援よろしくお願いします。
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大野さん、ありがとうございました。
小中学校の児童の皆様からのお手紙やコミュニケーション、嬉しいですよね。
色々な取組を通じた大野さんのスキルアップがまた次のSDGs達成に向けた活動につながることを願っております。