農業女子PJ SDGsへの
取り組み

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2018.03.22

【国連女性の地位委員会で農業女子プロジェクトの取組を世界へ発信】

by農業女子プロジェクト事務局

ニューヨークの国連本部で開催されている「女性の地位委員会(CSWThe Commission on the Status of Women)」。

あらゆる分野での女性の差別的待遇を排除し、女性の権利を増進し、男女平等の原則を普遍化するための議論が行われています。今回は、農山漁村女性が6年ぶりにテーマとしてとりあげられました。

一般討論では、各国政府団や国際機関、NGOから、課題や模範的な取組を発表します。田中由美子日本代表(城西国際大学)より、わが国の取り組みとして「Nougyo-Joshi Project(農業女子プロジェクト)」が紹介されました。他にも家族経営協定の締結推進や、農業委員・JA役員への女性の登用、JICAの活動やWAW!を通じた国際イニシアティブ等も発表されました。

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CSWの特徴は、期間中にNGOが積極的に活動していることです。NGOから意見を述べる機会があるだけでなく、サイドイベントで現状や課題を発信するなど大きな役割を果たしています。連日多くのサイドイベントが開催されており、当初の1週間で1万人の参加者があったそうです。

13日には、日本の3NGOと国連代表部共催のサイドイベント「農山漁村地域の女性と少女のエンパワーメントに向けての活動」が開催され、日本の女性農業者を代表して農業女子メンバーの結城こずえさん(山形県)が登場しました。

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結城さんからは、農業女子プロジェクトを通じて知り合った女性農業者のネットワークが、加工や販路開拓など自身の経営の発展に繋がったこと、これからは次世代のリーダー育成のための環境づくりにも取り組んでいきたい、など述べられました。

その他のスピーカーからは、シャンタ氏からはネパールにおける女性の政治参画の状況、キバ氏からはJICAのプロジェクトを通じたタンザニアの女性の権利向上の取組、FAOのマーサ氏からは農村部の所得向上を通じた取組について紹介がありました。

会場には、北米、中南米、東南アジア、アフリカなど世界各国の方が集まり熱気にあふれていました。

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国際的な議論は、開発途上国の貧困問題が中心ですが、先進国でも農村部で女性のエンパワーメントが課題となっています。農業女子プロジェクトが国内、海外で存在感を増し、女性が益々活躍できる社会の実現に貢献できることを願います。

 ↓サイドイベントの案内

http://esango.un.org/SideEvents/documents/2492

↓第62回女性の地位委員会

http://www.unwomen.org/en/csw/csw62-2018

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