2020.02.06
「しまね農業女子」による出前授業を開催! ~次世代の担い手候補・農業高校生に伝える思い~
by中国四国農政局
中国四国農政局島根県拠点(しまね農業女子事務局)です。
令和2年1月29日(水曜日)、島根県立松江農林高等学校(島根県松江市)において、農業女子PJ及びしまね農業女子メンバーである、いち花 代表 泉 智加さん(いち花さんのHPです:https://ichika.shopinfo.jp/)を講師として、出前授業を開催しました。
しまね農業女子では、次世代の農業の担い手候補である農業高校等の生徒の皆さんを対象に、農業への関心と理解を深めていただくことを活動の一つとして実施しています。
この度、松江農林高校から、現場で頑張っている農業者から直接話が聞きたいとのオファーに答え、生物生産科1年生40名を対象に、泉さんの生業である養蜂業を中心とした講話と、体験学習を取り入れながらの出前授業を開催しました。
まず、泉さんからハチミツの基礎知識やミツバチの生態、自身がハチミツと関わるご縁があって養蜂家となった経緯などを紹介していただきました。生徒の皆さんのメモを取る姿に、泉さんもスタッフも一同感心し、生徒の皆さんの真剣さに身の引き締まる思いがしたところです。
ハチミツの講義を行う泉さんと真剣にメモを取る生徒の皆さん |
そして次は、ハチミツのテイスティングの実習です。3種類のハチミツの色、香りを確かめ、少しずつ口に含んで味の違いを体験していただきました。
1種類目、「ハチミツだから甘いよね。」、「だよね~。」、2種類目、「あれ、甘さに違いがあるよ。柑橘みたいな後味がする。」、3種類目、「香りが強いね。後味に強さがある。」などなど、さすがは高校生、味覚を色々楽しく表現してくれます。どうやら、ハチミツの産地、採蜜時期の違い、花の違いを感じ取ってくれたようです。
ハチミツのテイスティングの様子 |
ハチミツは、昔から「塗ってよし、食べてもよし」と言われ、保湿や殺菌効果が高く、美肌にもよろしいとか。このことを踏まえて次は「ハチミツ石鹸づくり」を体験していただきました。生徒一人一人がそれぞれ思いを込めて練り上げ、形を整えて見事な石鹸を完成させました。
ハチミツ石鹸づくり体験の様子 |
そして、泉さんから、養蜂業とミツバチの1年、島根県の養蜂業の現状や養蜂以外にどんな仕事をしているのかなど経営に関する内容について紹介いただくとともに、経営理念を踏まえた今後の事業展開や目指す方向性を語っていただきました。
最後に、今後農業に携わる生徒の皆さんへ養蜂家として、「ネオニコチノイド系農薬」で島根県のミツバチの多くが苦しんでいる現状、農薬を使う前にミツバチのことを思い浮かべて、使用を思いとどまって欲しいというメッセージを伝えていただきました。
養蜂家の仕事について講義する泉さん |
授業を受けた生徒代表からのお礼の言葉に感激! |
松江農林高校の生徒からは、実際に現場に携わっている女性農業者から直接話を聞けたことで、ハチミツへの感心が高まるとともに、「養蜂に対する印象が変わった」、「養蜂業に興味を持てた」という反応や、「兼業として養蜂を取り入れてみたい」という意見など、これまで見聞きした農業との違いや、新たな農業の世界を感じとってくれたように思います。
しまね農業女子は、今後もこのような機会をとおして、次世代の担い手へ農業に対する思いを伝え、一人でも多くの農業の担い手が育ってくれるよう応援していきます。
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