2018.05.30
【私、農業女子PJに入りました。 第33回】
by農業女子プロジェクト事務局
今回は静岡県下田市の永島未礼(ながしまみれい)さんをご紹介します!
永島さんは、東京から伊豆へ移住し、ご夫婦で就農され、農薬・化学肥料を一切使わない農業をされています。
それでは、永島さん よろしくお願いします。
-------------------------------------------------------------------------------
・自己紹介をお願いします!
はじめまして。静岡県の伊豆下田の「まめったい農園」で、家族4人(私、夫、小学生の息子2人)で、農薬・化学肥料を栽培期間中一切使わず、やさいを中心に育てている、永島未礼です。
この夏で本格的に農業を始めて6年目に入ります。マーケットに出店したり、地元の老舗旅館や、個人宅配で、全国のお客さまにやさいをお届けしています。
・農業をはじめようと思ったのはなぜですか?
もともと、東京に住んでいたのですが、都市開発が始まり、緑が多かった街が、日に日に人工的に変わっていく姿に、小さな2人の息子たちをここで育てていいのか?という疑問から、伊豆に移住することを夫と決めました。伊豆は、美しい海に魅せられ、家族みんなの趣味のサーフィンに何度も出かけていた場所で、馴染み深かったからです。
そこで出会った近所のおじいちゃんおばあちゃんからいただいた、家族のために育てられた、農薬・化学肥料を使用していないやさいを、まだ幼稚園生だった息子がむしゃむしゃ丸ごと残さず食べた姿に感動し、農家を志しました。
・生産へのこだわりを教えてください
農薬・化学肥料を使わないだけでなく、今は動物性肥料の使用も極力控えています。将来的には植物性の肥料だけで、やさいを育てていこうと思っています。ですから土作りをとても大切にしています。
また、やさいの9割が固定種や自家採取した種から育てています。
草や虫たちと共存することも目指しています。微生物を殺さないよう不起耕を試みたり、草も、むやみに刈らず、虫の住む場所として残しておいたり。
まめったい農園のモットーの一つが「失敗は成功のもと」。始めは本当に失敗ばかり。でも自然の力をたくさん借りて育む農業を選んだのだから、とゆっくりじっくりやさいとともに成長していきたいと思って、日々畑に出かけています。
・他に力を入れていることはありますか。
まめったい農園のモットーのもう一つが「できることは自分たちの力でできるだけやる」。農業を始める前、夫は建築関係の仕事に携わっていたため、重機を操作できたり、溶接などの資格を持っていたので、自力でビニールハウスを立てることができました。また私もデザイン関係の仕事をしていたので、ホームページやチラシなどを制作しています。
また毎週土曜日、東京の青山ファーマーズマーケットに家族で出店しています。お客さまやシェフ、そして出店している農家さんと、直接出会うことで、いろいろ学んでいます。
ここ伊豆下田の稲梓地区は天城山麓に囲まれた、緑と水の豊かなところです。まめったい農園の畑のすぐ下を流れる稲生沢川には鮎が生息しています。梅雨どきには蛍も舞います。温泉も湧いています。車を15分走らせれば、白浜の海にも行けます。
そんな大きな自然に抱かれながら、元気いっぱいの五感を刺激するやさいをお届けできたらと思っています。
「まめったい」とは、静岡弁でまめまめしく動きまわるような感じを表すときに使います。移住してきたばかりの頃、何かとお手伝いしようとする息子たちを、「まめったいねぇ、まめったいねぇ」と近所の方から声をよくかけられたことから、農園の名前にしました。これからもまめったく、日々、心を込めてやさい作りに勤しんでいきたいと思っています。
Homepage:http://mamefarm.com
Facebook:https://www.facebook.com/mamemamefarm
instagram:https://www.instagram.com/mamettainouen
-------------------------------------------------------
永島さん、ありがとうございました。
まめまめしくお手伝いする息子さん達や家族が力を合わせて農業に取り組んでいる様子が目に浮かんできます。
今後益々のご活躍を応援しています。
関連する記事
最新の記事
-
ピックアップ記事が入ります。
-
大日本印刷株式会社2024.11.12
-
東海農政局 2024.11.06
-
井関農機株式会社2024.10.29
-
井関農機株式会社2024.10.18