農業女子PJ SDGsへの
取り組み

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2021.12.17

「私、農業女子PJ入りました。第150回」

by農業女子プロジェクト事務局

今回は大空と大地の中から!
北海道稚内市にて、家族で乳牛160頭を飼育されている坂東遥香さんをご紹介いたします。
それでは、坂東さんお願いいたします。

(写真)2021年春にご結婚されたご主人とともに!!!

はじめまして!
家族経営で酪農をしています、坂東遥香と申します。
私は大阪府出身でこれまでは大手通信会社の営業マンとしてオフィス街を歩き回る等、農業とは無縁の生活をおくっていましたが、
夫と出会い、話をする中で酪農の魅力や田舎生活の魅力に触れ、結婚を機に自分自身も酪農家として今後の人生を生きたいと思うようになりました。
持ち前の明るさと粘り強さで精進していきたいと思っています(笑)

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夏季牧草収穫の農機具とわたし

Q 農業女子PJに参加したきっかけを教えてください。
家族経営という状況下で仕事を生活の一部にするだけではなく、情報に触れて新しい事に挑戦していきたいという思いで参加しました。
また家族以外の人と会う機会が少ない環境の為、こういったプロジェクトに参加し社会との関わりを持つ事で、一生産者として地域農業や日本の食文化へ貢献出来るのではないかと思いました。

Q 牧場紹介/牛乳への思いをお願いします。
北海道稚内市で乳牛を160頭(経産牛:80頭、未経産牛:80頭)飼育しています。
メインはスタンチョンでの繋ぎ飼いスタイルで、朝晩の2回搾乳をして牛乳を出荷しています。
また牧草地が85haあり、夏季は牛舎仕事の間に牛の餌を作っています。

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夏季牧場の(乾乳)放牧の様子

私にとっては牛乳は小学校の給食で毎日飲んでいたなという思い出が印象的です。日常にあるのが当たり前のもの。
だからこそ、1番は安全な牛乳を作り届ける事が重要なので日々衛生管理と牛さん達の衛生面には配慮しています。
牛乳は牛さん達が作ってくれた血液で、まさに"いのち"です。
なので食べる物、健康状態、季節で味も違います。
日々頂いていることを忘れずに、「ありがとう」という気持ちを持って牛乳を作りたいと思っています。

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乳房の毛刈り(衛生対策、乳房炎対策)

Q 農業をしていて楽しいこと嬉しいこと/大変なことは、どのような時ですか。
私は動物が本当に大好きなので、牛と触れ合っている時間が楽しいです。
少し怖がりな性格の牛さんに毎日話しかけているとだんだん心を開いてくれる様子が見れたりと変化を感じると嬉しくなります。

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甘えん坊の子牛ちゃん

現実的な面から言うと、酪農家は毎日乳代が入るので割と儲かる気がします(笑)経営次第ではありますが、対価があるのも働き甲斐の一つなので嬉しいです。
大変だと感じることは、やはり肉体面です。
うちの牧場は自動給餌器などを導入して一部負担を減らしていますが、牛床の清掃など中程度の筋肉作業が継続する疲れが溜まります。
けど、頑張った分牛さんは気持ちよく寝転べるし、私もご飯を美味しく食べれるので何とかなってます(笑)

Q これからの目標やこれから農業女子PJで取り組みたいことは何ですか?
直近の目標としては牛の繁殖分野の勉強をもっとしてみたいと考えています。
私たち夫婦は4代目ですが、1〜3代目と時代に応じた経営を継続して下さりました。
近年は搾乳ロボット化など、規模拡大をする農家も増えていますが、少数の家族経営で人間も楽しめる範囲でより改善をしていくとなれば、繁殖や改良がポイントになるかなと思っています。
また地域が過疎化に一直線に向かっていると感じるので、農業女子PJを通して"酪農の魅力"や"地域の魅力"を発信していけたらと思っています。
都会から田舎に移り住んだ私としては、田舎生活の可能性は無限で面白いなと感じます。

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田舎生活満喫、山菜取りの様子

Q 最後にひとこと!
酪農家としては駆け出しの私ですが、どうぞ宜しくお願いします。
ありがとうございました!!

坂東さんありがとうございました。
大阪から北海道へ、大きく環境は、変わったと思いますが、坂東さんの頑張りは文面からもよくわかります。これからもよろしくお願いします。事務局一同応援しています。

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