農業女子PJ SDGsへの
取り組み

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2018.05.16

【私、農業女子PJに入りました。 第31回】

by農業女子プロジェクト事務局

今回は、広島県世羅町の田島あゆみさんをご紹介します!

田島さんは公務員から酪農家に転職、ゆくゆくは自分の牧場を持つことを夢に、日々牛と向きあっていらっしゃいます。

それでは田島さん、よろしくおねがいします!

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・自己紹介をお願いします。

初めまして。広島で酪農をしている田島あゆみといいます。

非農家出身で、以前は公務員をしていましたが、「農業楽しそう!自分でもやってみたい!」と思い、昨年3月に退職、8月から地元広島のメガファームで働いています。

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今、牧場には約1,200頭の牛がおり、搾乳、エサやり、そうじ、子牛のお世話、機械や車の整備など幅広い仕事に取り組んでいます。

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・農業女子PJに、入ろうと思ったきっかけは?

公務員時代からこのような取り組みがあることは知っていましたので、自分が農業をすることがあれば絶対に入ろうと思っていました。

・酪農を始めたきっかけは?

3年前に北海道の酪農家さんにファームステイに行き、「牛が応えてくれる」という話を伺って、本当に面白そうな仕事と感じたことが一番のきっかけです。

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その農家さんは、以前は旦那さんと両親が経営をしていましたが、ご両親の引退を機に、奥さんが農作業をお手伝いするようになりました。それから業績は上を向き、今でも好調と言うことなのですが、じゃあ何をしたのかというと、施設を大きくしたのでもなく、設備を最新にしたのでもなく、「ただ奥さんが入っただけ」ということなのです。

従業員の方に話を伺うと、「奥さんはとても牛をかわいがっていて、牛もそれがわかっている。以前は人間を見ると牛が少し緊張していたけど、今はとてもリラックスしていて、その分、牛一頭一頭の個性がでてきて面白い」と話しておられました。

母牛が乳を出すには、母体の健康状態、栄養状態、ストレスが非常に大きく左右します。いかに牛に快適に過ごしてもらうか、いかに病気を早く見つけ的確に治療するか、

「牛を想って仕事をすれば、それに牛が応えてくれる」

その話を聞いて、ただ単純に規模拡大すれば儲かる世界じゃないことがとても面白く、酪農をやってみたいと強く思うようになりました。

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・酪農をしていて楽しいこと、厳しいことは?

前述した「牛が応えてくれる」と近いですが、楽しいことも厳しいことも「生き物を相手にしていること」と言えます。

牛がケガをしてしまったり、病気になったりして、廃牛になる(出荷する)時は、いまだに割り切れない思いをすることがあります。特に自分が治療に関わっていた牛だと「あの時あの治療してやればよかったのかなぁ」「なんであの時病気を見つけてあげられなかったんだろう」と後悔することもあり、つらい思いをしたこともありました。

その一方で、子牛が元気に生まれてきて、一生懸命ミルクを飲んでる姿を見ると「カワイイなぁ~。早く大きくなれよ」と思いますし、本当に幸せな気分になります。夜シフトの時に分娩が始まると、産まれるまで残業になるのですが、残業してもいやでないのは、公務員時代も今もこの子牛のミルクやりだけですね(笑)

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・将来の目標を教えてください。

今は雇用という形態で働いていますが、独立し、自分の牧場を持つことが夢です。私は非農家出身で自分の農地がないので、初期費用を抑えるべく、離農跡地を経営移譲してもらえないか地元の農協に相談にのってもらっているところです。

もし自分の牧場を持つことが出来たら、お客さんのためにチーズやアイスを作ったり、搾乳体験や子牛のミルクやり体験など出来るような牧場が理想だな、というイメージは色々とあります。

が、まだ具体的ではありません。いずれにせよ、消費者の方とたくさん交流できるような牧場にしたいと思っています。

 

・これから農業女子PJで取り組みたいことは?

まずは同じ「農」に携わる女性のみなさまと交流したいです。そのうえで、農の楽しさ、やりがいをどんどん世の中に発信していき、農業女子の仲間を増やしていくことができればと思います。

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田島さん、ありがとうございました。

『牛を想って仕事をすれば、それに牛が応えてくれる』、すてきな言葉ですね。

今後益々のご活躍を応援しています!

 

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