農業女子PJ SDGsへの
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2018.08.08

【私、農業女子PJに入りました。第42回】

by農業女子プロジェクト事務局

今回は長野県千曲市の横嶋孝子さんをご紹介します。

横嶋さんは生まれ育った地元の「あんずの里」を守りたいとUターン就農されたそうです。自社加工にも取り組まれ

多くの製品を販売しているそうですよ。

それでは横嶋さん、お願いします!

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Q.自己紹介をお願いします!

A.あんずと共に半世紀の横島物産の横嶋孝子です。よろしくお願いします。

長野県千曲市森は、江戸時代からあんずの栽培が盛んで『一目十万本』と云われる「日本一のあんずの里」です。こ

の地で生まれ育ちましたので、「あんず」は子供の頃からとても身近な存在でした。

現在は、三人の子育てをしながら、自社農園であんず栽培から収穫そして、自社工場でジャムやシロップ漬けなど加

工し、販売もしています。さらに、あんずの可能性を追求しながら新製品の企画開発も行い約50種類の製品を販売し

ています。

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Q.農業をはじめようと思ったのはなぜですか?

A.結婚を機に「あんずの里」を離れ関東で暮らした時、今まであたりまえすぎて見えなかった「あんずの魅力と可能

性」を再認識することができました。しかし、「あんずの里」は高齢化と後継者不足により景観が維持できない状況

に。このままでは歴史ある「あんずの里」が大変なことになってしまう!どうにか守らなければと強く思うようにな

りました。そして、安易に行政に頼るのではなく、「あんずの里」であんずに携わる地元の力で何とかしなくては

と思うようになり、家族の賛同も得て、思い切って長野に戻ることにしました。そして、多くの方の協力を得なが

ら次世代へつなげたいと願い、栽培から収穫、加工。そして、新製品の開発から販売も挑戦しています。

Q.自慢の生産物は何ですか?

A.もちろん、自社農園で栽培する『あんず』です。品種も用途別に約10種類のあんずを栽培しています。なかでも

平成25年に天皇陛下が「あんずの里」にお越しになられた際に献上させていただいた当社の農園育ちのロイヤルア

プリコット (品種/ハーコット)が自慢です。丁寧に大切に育てている高級生食用でとても美味しく人気があります。

毎年、収穫前の予約で完売してしまう人気です。

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Q.生産へのこだわりを教えてください

A.あんずには、アンチエイジング効果があるベーターカロテンが食物繊維とともに非常に多く含まれています。ま

た、高血圧や貧血に良いといわれるカリウムや鉄。糖質の代謝や鉄分の吸収を良くするといわれているクエン酸を

豊富に含んでいます。種子の杏仁は、生薬として昔から重宝されています。最近は新たな効果が期待できると研究

されています。このように、あんずは健康増進にとても良い果物なのですがあまり知られていません。いわゆるPR

不足と思っています。今後は、単に美味しい果物というだけでなく美容と健康に役立つことをしっかりとPRしなけ

ればと考えています。さらには、安心安全に召し上がっていただけるように低農薬栽培など様々な工夫を施して育

てています。

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Q.農業女子プロジェクトに参加したきっかけは?

A.農業女子プロジェクトに参加されているみなさんが自然相手の大変な仕事にもかかわらず輝いて見えます。私もそ

うあり続けたいと思って参加しました。そして、プロジェクトでの活動を通じ、多くの方に『あんず』に興味をもっ

ていただけることに繋がればと願っています。

Q.他に力を入れていることはありますか。

A.「あんずの里」を次世代へつなげていくことを最大の使命としてがんばっています。そのため多くの方に「あんず

の里」へ足を運んでいただけるように、千曲市観光局の協力を得ながら春と夏に観光イベントを企画して開催してい

ます。

あんずの花が咲く春には、あんずまつりの併催企画として「次世代につなげようあんずの里 花さかフェスタ」を立

ち上げました。収穫時期の夏には「あんず狩り」を行い、毎年全国から観光客が来てくださるようになりました。こ

れらの、活動の積み重ねで地元にあんずの木を守っていこうという風を感じ始めています。また、自社農園で育てた

あんずを加工販売まで一貫して行っていることから、農林水産省が進める6次産業化と合致していること。さらに、

観光農園の運営もしていることから観光型6次産業化についての講演依頼も多く、地域の繁栄にお役に立てるのであ

ればとお受けしています。

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このように、無限の可能性を秘めた、あんずパワーが、地域の活性化と繁栄に寄与することを願いながら今、夢中で

働いています。

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横嶋さん、ありがとうございました。

横嶋さんのあんずにかける強い思いを感じました。

今後益々のご活躍を応援しています。

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