農業女子PJ SDGsへの
取り組み

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2018.09.05

【私、農業女子PJに入りました。 第46回】

by農業女子プロジェクト事務局

今回は東京都立川市の吉見 茜(よしみ あかね)さんをご紹介します。

吉見さんは学生の頃から農業の活性化をするために農業生産に携わりたいと青果物流会社で経験を積んだ後、学生の頃からの思いを実現し、熊本の農業法人に就農しました。しかし、震災により熊本の農業法人が閉園に。それでも農業に携わりたいという思いは変わらず、現在は東京の農園でミニトマトなどを生産しています。

それでは、吉見さん よろしくお願いします。

・自己紹介をどうぞ。

はじめまして。

東京都立川市の吉澤農園で働いている吉見茜です。

現在、24歳で今の農園に勤めて1年半が経ちました。

吉澤農園では環境制御型のハウスで高糖度ミニトマトを栽培しています。

通年栽培のため、約10ヶ月間を通して出荷をしており、都内にある大手百貨店やスーパー、直売所などで販売しています。

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・農業をはじめたきっかけはなんですか?

学生の頃に読んだ本で世界の貧困問題に興味を持ちました。

自分にも何か社会に貢献できることはないか考えるなかで、日本の食料自給率の低下、農業の後継者不足という課題を知りました。

自国の食物は自国で生産していく必要があるのではないかと思い、農業の生産に携わりたいと思ったのがきっかけです。

・農業女子PJに参加した理由は?

農業女子PJを知ったきっかけは、農業女子として活躍されている方を紹介していたインターネットの記事です。農業に携わっている女性が様々なプロジェクトを企画、運営しており、女性主体で活動できる場に興味を持ちました。意見や情報が交換できる場として、また自分が生産に携わっている作物の魅力を発信する場として取り組んでいきたいと思い参加しました。

・農業をしていて楽しいこと、厳しいことを教えてください。

熊本で経験した農業と今の農場における農業とでは、考え方も栽培の仕方も全く異なり日々勉強です。

熊本で被災した時は農業に携わる道を諦めようかとも思いましたが、ずっと思い続けていた夢を叶えたいという気持ちが強く、どうせやるなら全く違う農業を知りたいと今の農場で働き始めました。

植物にも個体差があり、全てマニュアル通りに作業が進められるわけではないこと、予期せぬ出来事や天候に左右されるなどの影響があり、やりたいと思う気持ちや楽しいだけではできないという現実を痛感しています。私が今働いている農場では、パートさんを雇用しながら経営をしているので、人や数字を管理していく難しさがあり、作物と向き合うよりもこちらの方が難しいように感じています。

忙しい日々の中、作物の変化に目を向けながら、元気に成長している姿を見るのが楽しみで、美味しいトマトになった時は誇りに思います。環境の変化や管理の仕方によっても味が全く変わってくるため、いかに美味しさを維持し続けるかにやりがいを感じています。

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・農業への思いやこだわり、将来の目標を教えてください

昨今のスーパーなどでは顔の見える野菜など、生産者をみて選んで買う時代に。また買いたいと選んでもらえるような野菜を作りたいと思っています。味や見た目はもちろんですが、栽培過程や生産現場にも気を配り、安心して選んでもらえるようになりたいです。

農業と一口に言っても栽培品目や栽培方法が違い、経営方針や目的意識など生産者によって全く異なり、正解が存在しないところによさがあるように感じます。ですが一生懸命努力をしてこだわって作っても正しく評価されなかったり、市場相場の変動で苦しむ生産者がいたり、需要と供給バランスが崩れていたりと、農業を盛り上げていこうという流れの中で矛盾を感じることが多々あります。

農業の担い手を増やしていくための、働き方や販路などの現状問題の改革や生産者が学ぶ場の拡充、消費者への興味関心の拡大をしていけるようなモデルづくりをしていきたいです。
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・これから農業女子PJで取り組みたいことは?

消費者とのコミュニケーションをはかる場としてマルシェへの出店などに取り組んでいきたいと思っています。また農業女子としての情報発信やミニトマトを使った商品づくりなどに挑戦していきたいです。

吉見さん、ありがとうございました。今後益々のご活躍を期待しています!

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