2018.10.03
【私、農業女子PJに入りました 第50回】
by農業女子プロジェクト事務局
今回は北海道南富良野町の久保田佑美香(くぼたゆみか)さんをご紹介します。
久保田さんは結婚を機に農業に携わるようになり、南富良野町の近隣の農業高校の農業特別専攻科に通いながら北海道特有の大規模経営をしています。
それでは、久保田さん よろしくお願いします。
- 自己紹介をお願いします
初めまして♡
北海道の南富良野町で畑作を営む農家に嫁いで今年で3年目、「くぼたfarm」の久保田佑美香 33歳です。
「夫婦で一緒に良いことも悪いことも共有しながら何でも話し合う」を大切にしながら、農業経営をしています。
農業は曖昧なところが多いと感じるので、しっかりとルールを決めて、効率良く楽しく仕事をしながら収量も上げて、安定収入を目指していきたいです。
今興味があるのはGAPです。よろしくお願いいたします。
- 農業を始めたきっかけは?
縁あって2016年3月に農家の三代目である夫との結婚を機に就農しました。
結婚前は保育士として働いており、農業とは無縁の生活でした。「農家にだけは嫁ぐな」と言われて育ったので、まさか自分が農家の嫁になるとは思ってもいませんでした。
現在、私達夫婦と両親と祖父母で、じゃがいも、人参、蕎麦、ほうれん草、南瓜など10種類の野菜を57ha作付けしています。
- 農業女子PJに入った理由は?
私は農業を好きになれず、結婚当初から日々の農作業が苦痛で仕方ありませんでした。他の女性農業者はどんな風に農業を楽しんでいるのか知りたくて参加しました。
今は農業としっかり向き合う為に、農業を学ぶ学校で勉強しながら、自分の経営で出来る仕事を増やしつつ、自分らしい農業への携わり方を模索しています。
- 農業への想いやこだわり、将来の目標はありますか?
農業に携わるようになって、農業って可能性が無限大と感じることが沢山あります。
まだまだ私は知識不足、経験不足ではありますが、外から入ってきたからこそ気づくことがあり、疑問点や改良すべき点を夫に話しています。既存の農家は新しいことを始めるのに抵抗感が強いようですが、これからの農業は新しいことにどんどんチャレンジしていくべきと感じています。私らしい農業を確立すべく日々勉強中です。
私の将来の目標は、「農業を子供達にとって人気の職業」にすることです。保育士時代、子供達に「大きくなったら何になりたい?」と聞いて「農家」と答えた子に出会ったことがありませんでした。
それは世間が持つ農業のイメージ「汚い・危険・キツイ」が強いことや、農業を営む親は子供に大変な思いをさせたくない、農家が農業を楽しんでいないなどの様々な要因があると思います。
これからはそんな農業のイメージを180度変えて、様々な人が農業に興味を持つキッカケを自分がつくれたら嬉しいです。
- 農業女子PJで取り組みたいことはありますか?
セミナーや研修会などに参加して、色々な地域の女性農業者と繋がりたいです。
農業はまだまだ男性社会だったり、閉鎖的で農家の嫁は孤独であったり、私以外にもそう感じている方は少なくないと思います。農業女子仲間を増やして悩みを共有したり、楽しみ方を教え合ったり、色々な方々と交流をしたいです。
- 南富良野町の良いところをPRしてください
太陽と森と湖のまち「南富良野」。富良野市の南に位置する人口3000人に満たない小さな町ですが、高冷地の気象を活かした農業を基幹産業とし、豊かな森林もあるため林業の振興にも取組んでいます。
2016年8月には台風による水害で町内は壮絶な被害を受けましたが、1人の犠牲者も出なかったことは幸いです。復旧・復興作業は現在も続いています。
幻の魚イトウが生息する水の綺麗な川があり、夏はラフティングを楽しむことができます。かなやま湖ではカヌーやキャンプなどのアウトドアも楽しめます。カーリングのオリンピック選手を3名も輩出していることは町の誇りです。
南富良野町には「バタじゃが」、「スイートコーン」、「ほくほくかぼちゃの雪化粧」、「くまささ茶」、「富良野高原そば」、「なんぷエゾカツカレー」など美味しいものも沢山あるので、ぜひ遊びに来て皆さんに食べてほしいです。
久保田さん、ありがとうございました。
農業が子供達にとって人気の職業になれるよう、久保田さんの今後の活動にも期待しています!
今後とも益々のご活躍を応援しております。
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