農業女子PJ SDGsへの
取り組み

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2019.06.26

【私、農業女子PJに入りました。 第86回】

by農業女子プロジェクト事務局

第86回目は、愛知県「田島農園」の田島沙紀さんをご紹介します!

蓮根農家の夫との結婚を機に横浜から愛知に移り住み、農業人生をスタートさせた田島さん。「まずはなんでも挑戦しよう!」という気持ちを大切に頑張っておられます!是非、お読みください。

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▼自己紹介をどうぞ

こんにちは、愛知県愛西市で蓮根を栽培しております、田島蓮園の田島沙紀です。昨年夏まで東京で働いておりましたが、結婚を機に横浜から愛知県に引っ越しました。今は、蓮根農家の夫と一緒に農業をしております。夫に教えてもらったり自分で模索したりしながら、私もゼロから蓮根栽培や販売を学んできました。まだまだ農業初心者で、わからないことばかりですが、「まずはなんでも挑戦しよう!」と貪欲に(笑)仕事全般に取り組んでいます。

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▼農業女子PJに、入ろうと思ったきっかけは?

もともと横浜育ちなので、愛知県には全く知り合いがいませんでした。しかも家族経営の農業のため、同僚は家族のみ・・・。同じような年代の方に出会うことも少なかったため、孤独感がありました・・・。ぜひ、農業で活躍している女性に会って友達になりたい!刺激を受けたい!という思いがあったため、農業女子プロジェクトに入りました。

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▼農業を始めたきっかけは?

もともと農業に興味があり、前職も有機農産物や無添加食品の宅配会社で働いていたため、交流イベントや研修で農業の現場に行くことはたくさんありました。生産者さんと出会う中で、農業がとても大変な仕事であることを知ったので、農業をやるつもりはあまり無かったです。

たまたま蓮根農家の跡継ぎだった夫と知り合い、結婚することになったため、農業を始めることになりました・・・(笑)

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▼農業をしていて「楽しい」ことは何ですか?また、「厳しい」と感じることは?

蓮根は夏から冬、春にかけて半年以上収穫が続くので、昨年は最初の仕事は収穫!でした。そのため蓮根の生育を一から見るのは今年が初めてです。やはり、小さな芽から大きく葉っぱを伸ばしてぐんぐん育っていくのを見るのは楽しく、かわいいなと思うので日々見ているだけで楽しいです。しかし、農薬を使わない栽培方針なので、土作りを工夫していてもどうしても虫が大量発生する圃場があります。即効性のある対策が取れないため、もどかしい思いになります。蓮根は1年に1回しかできないので、ひとつのミスが致命傷になります。そこが厳しいところであり、かつ今後に活かしていきたい学びになっていきます。また、直接お客様に蓮根をお届けしているので、「おいしい」と喜んでいただけると本当に嬉しく、やりがいを感じます。弊社の蓮根を使っていただいている飲食店でおいしく調理していただき、本当に有り難い気持ちになります。その分、きちんとしたものを育て、安定的にお届けしようという責任感も生じるので、より頑張らないと!という気持ちになります。

▼これからの目標を教えてください。

第一に、お客様に喜んでもらえるような安心でおいしい蓮根栽培の技術を極めること。やはり「おいしい!」と思ってもらえる蓮根があってこそだと考えるからです。その上で、安定した経営を行い、自分たちや地域の人たちがしっかりとこの地に根付いて働いて生きていけるように、まずは続けていくことが目標です。

第二に、蓮根の可能性を追求していくことです。蓮根はポテンシャルの高い野菜です。栄養価も優れているし、花粉症やインフルエンザ予防についても研究が進んでいます。これだけ健康でパワーのある蓮根だからこそ、おいしい食べ方をより研究し、もっと身近に感じてもらえるような工夫をしていきたいです。それに加え、規格外品や捨ててしまう部分も多く、まだまだ活用しきれていません。例えば蓮の葉や蓮の実など、とても健康によく薬膳では貴重な食べ物として扱われているのに、蓮根農家は捨ててしまうだけ・・・というもったいないものもあります。そのような未利用資源を、人々の健康と笑顔につながる商品に開発し、「蓮」の可能性を追求していきたいと思っています。

最後に、蓮根農家のよくあるイメージである「きつそう、しんどそう!」ではなく、楽しくワクワクしながら仕事をし、それを積極的に発信していくことで多くの人に農業の面白さを感じてもらい、気軽にみんなが農業に関われる社会にしていきたいです。

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▼これから農業女子PJで取り組みたいことは?

最初は、同じ地域で農業をやっている女性には、同世代もおらず、横のつながりもほとんどない・・・という状況で、本当に孤独でした。そのため、女性同士でより連携し、情報交換しながらお互いに刺激を与えられるような関係づくりを、農業女子PJを通じて行っていきたいです。交流会や、マルシェの共同出店など、取り組みたいことはたくさんあるので、これからも楽しみながら仲間作りができればと思います。

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田島沙紀さん、ありがとうございます。是非、農業女子PJの活動を通して全国の農業女子メンバーとの交流も深めてくださいね!

今後、益々のご活躍を応援しています。

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