農業女子PJ SDGsへの
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2019.07.17

【私、農業女子PJに入りました。 第89回】

by農業女子プロジェクト事務局

今回は北海道上富良野町の佐藤絵美さんをご紹介します。

佐藤さんは農業高校の専攻科を3年前に修了して、そこで学んだことをご自身の営農に活かして日々頑張っておられます。

それでは、佐藤さん よろしくお願いします。

 

・自己紹介をお願いします

初めまして、佐藤絵美です。嫁いで5年目です。

北海道のほぼ真ん中、上富良野町で畑作農業を夫と夫両親と営んでいます。

 

・北海道の農業ってどんなイメージですか?

「広い畑と大きなトラクター」でしょうか。まさにそんなイメージです!

面積は約40haで、小麦、ビート(砂糖の原料)、馬鈴薯、大豆、赤えんどう豆、白金時豆を栽培しています。

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佐藤絵美です↑                     私の愛車です↑

 

・農業をはじめたきっかけは?

2014年に、富良野での婚活イベントに参加し夫と出会ったのがきっかけです。

それまでは、札幌で長らく会社員をしていました。とても楽しい毎日でしたが、季節もなくビル街での生活と会社員で生きていく事に漠然とした不安を抱えていました。

仕事を通じて農業男性とお話しする機会があり、明るく爽やかな姿を見て「なんだか、私の思っている農業のイメージは暗くて汚くて…だけど、ちょっと違うな。」と興味が湧いてきました。

そこで、たまたま社内に届いたフリーペーパーで、農業男性との婚活特集を見て「行ってみよう!」となりました。

上富良野町には知合いも誰もいなく、夫だけが頼りでした。

結婚当初は家の仕事はせず、観光施設のガーデニングでアルバイトをしていました。まずは富良野での生活に慣れることが必要だったのです。

翌年から農家の仕事を開始しました。

農業は私にとっては転職と同じです。仕事の業界が農業に変わったのだと思っています。

ただ、上司である夫の言っている用語(工具や機械の名称)が全く分かりません(笑)

質問をすると丁寧に教えてくれるのですが、作業の手を止めてしまう…

なので、富良野市にある農業高校の専攻科に通学し、基本的な用語の説明や栽培方法の学習や、他の農家さんへの視察などに参加することで、「自分の栽培方法と違うな」や「こんな方法があるのか!」など、発見の連続です。学校から戻ると夫に質問攻めでした。面倒がらずにしっかり受け止めてくれた夫は、良くできた人です。

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↑絶賛草取り中

・どうして農業女子PJに入ったのですか?

2年前に「女性農業次世代リーダー育成塾」の4期生に参加していました。

そこで全国の農業に猛烈に熱い女性たちに会い、なんとも充実した時間でした。

全国の仲間たち地域のこと、仕事のことなどを語り合ううちに、この繋がりを続けていきたい。もっと繋がっていけたらと思いました。

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↑作業開始は融雪剤散布から(炭と鶏糞)      ↑農作業風景

 

・農業への思いやこだわり、将来の目標を教えてください

大好きな農業をずっと続けていきたい。富良野の田園風景を守って行きたいです。

私の様な畑作農家は、農繁期は4月~11月、収穫は作物ごと年に一度であり、それで1年暮らします。

このメリハリの効いた生活も好きです。

ただ仕事期間が短い分、効率よく余裕を持った作業が大切だと実感しています。

農作業は危険と隣り合わせで、焦ってしまうとミスや事故が起こりやすくなります。

本当に必要なこと、変えたほうがいいこと、変えなくていいことなどを夫と毎日ミーティングです。

 

夫はキャリア20年、私はたった5年。

機械作業がメインになる畑作は、どうしても夫に頼りがちになってしまいます。

なので、6月に十勝にある農業大学校のトラクター研修を受講しました。

初級はトラクターの基本操作やけん引操作、中級は作業機の付け替えやオイル交換などのメンテナンスまでの充実した内容でした。

トラクター操作はまだまだ半人前ですが、少しでも一人前に近づくために鋭意努力中です。

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↑防除作業                    ↑馬鈴薯の収穫

 

・これから農業女子PJで取り組みたいことは?

「農業をやっている人は明るく楽しい人がたくさんいるね」と思ってもらえるような発信がしたいです。参加したくても、出来ない人もいると思います。そのような人たちにも一歩踏み出してくれるような事が出来たらいいですね。

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↑赤えんどう豆の花。小さい紫が一面に広がります。

 

・上富良野町のいいところをPRしてください

なだらかな丘の畑が続く、美しい町です。

同じ北海道でも平野で育った私には、「日本じゃないみたい!ヨーロッパな気分!」と感動しました。

十勝岳連峰があり山に囲まれているので、ハイキングにはいいですよー

最近は自転車にも力を入れていて、自転車で峠を登っているサイクリストがたくさんいます。

また、旭川空港が車で40分ほどで行けます。東京発着は一日7往復あります。

夏は道内有数の暑さになりますが、空気はカラッとしています。

避暑地にぜひどうぞ!

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↑7月下旬から始まる小麦収穫

 

佐藤さん、ありがとうございました。これからもカッコよく、楽しめる農業の魅力発信を期待しています!

 

 

 

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