農業女子PJ SDGsへの
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2019.09.25

【私、農業女子PJに入りました。第99回】

by農業女子プロジェクト事務局

今回は北海道豊浦町の木村香菜子(きむらかなこ)さんをご紹介します。

木村さんは広島県で会社員として働いていましたが、ご主人が新規就農したい強い意志があり、北海道で生薬を生産している法人の経営を継ぐ準備をしながら、個人の農園も始めています。

それでは、木村さん よろしくお願いします。

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   1.農業をはじめたきっかけ

主人が「会社を辞めて北海道で農業をしたい!日本最北端のオリーブを作りたい」と言ったからです。

結婚当初広島県にて、私は会社員、主人も会社員でしたが会社が農業参入し、広島県でオリーブの栽培事業を立ち上げ生産責任者をしていました。

結婚から約3か月、2人で山登りをしたとき主人から、「オリーブ栽培の視察で欧州諸国に行った際、寒冷地でのオリーブ栽培の可能性を感じた。独立して新たな挑戦をしたい!まだ誰もやったことがない北海道でオリーブ栽培を試してみたい!」と打ち明けられました。

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私は元々始めに勤めていた会社で農業関係の支援事業に携わっていたこともあり、新規で農業をやるのがいかに大変か感じていましたので、とても反対しました。

しかし、主人の熱い思いを聞き、それならば思うようにさせようと思い、結婚半年で別居し主人は北海道へ渡っていきました。

 

北海道で主人は、オリーブの栽培適地、新規就農者として就農可能な土地を探すべく様々な機関、市町村を尋ねました。

また、オリーブで始めから生計を立てるのは難しいと考え、生計の主軸となる作物も合わせて模索していました。

一方、広島の調剤薬局チェーン関係の会社で会社員を続けていた私は「薬事日報」という医薬品専門紙でこれから「国産生薬」の生産を後押ししていくという記事を見ました。そこで、生計の主軸となるものは生薬がよいのではと思い、北海道の生薬栽培について調べることにしました。

そんな中、主人が北海道豊浦町にて40年以上国産生薬を生産している農業法人(2011年より法人化)が後継者を探しているという情報を得ました。役場を通じて社長と面談し、現地研修をし、社長と主人が仲良くなり、オリーブ栽培にも応援してくださると言って頂きました。

私も反対する要素がなくなってしまい、「後継者候補」として研修することが決まり、翌年の春から私も一緒に農業研修生としての農業生活がはじまりました。

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2017年には研修を終え、無事に新規就農者の認定を受け、生薬生産法人の後を継ぐ準備を進めつつ、「桜農園」という個人農家も立ち上げました。

そこでは、オリーブの試験栽培を始め、果樹、かぼちゃ等の栽培等を行っております。

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   2.どうして農業女子PJに入ったのですか

様々な繋がりや発信の場があった方が、楽しくやりがいがあり、自分自身の成長や経営に役立つと思ったからです。

私は小さい頃から重度のアトピー性皮膚炎で、長時間の外での作業や、土にずっと触れることが体質にあっていなく、生産現場ではほとんど戦力になりません。私の母以上の世代の方のほうがよっぽど多く仕事をされます。

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しかし、私だからこそ活躍できる分野もあると思いました。

基礎となる生産現場は主人がしっかりと担ってくれているため、繋がりを広げて情報収集するなど足りない部分を私が補い、それを経営に生かしたいと思いました。

そして、農業を始めることは紛れもない起業であり、自分の動き方次第で様々なことが変えていける、作りあげられると考えます。

農業女子PJもチャンスの場ととらえ、加入させて頂きました。

 

   3.農業への思いやこだわり、将来の目標を教えてください

農業を通して、「ものづくりの大切さ」を知ることができました。

幸い2人の子宝にも恵まれ、それに伴い、未来についてよく考えるようになりました。

日本の食料自給率は非常に低い状態です。それに加え、気候変動、災害、国際情勢は未知数で不安要素が多いように感じます。

そのような状況の中、食べるものを作っている、生きるのに必要なものを作っているという農業は、非常に重要で、意義のある仕事だと感じています。

子供たちの未来のためにも、この仕事に誇りを持ち、発展させていきたいです。

将来の目標はたくさんありますが、大きく3つあり

1.生薬栽培事業を継承すること、2.北海道のオリーブ栽培技術を確立させること、3.原料となる植物の栽培技術を確立させて、現在進めている新商品開発を軌道に乗せることです。

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また、目標を達成するとともに、地域の発展にも寄与できたら嬉しいなと思います。

 

   4.これから農業女子PJで取り組みたいことは

2でも記載した通り、私は生産現場では1人前にもならないかもしれません。

しかし、農業で必要とされている能力はそれだけではないこと、ハンデがあっても、男性社会であっても、女性だからできる発想や、活躍できる舞台はあると思います。

そういったことをPJの仲間たちと情報交換し、発信ができればと思っております。

もちろん私たちの農家の取組みや生産物も発信していきたいです!

 

   5.新規就農のいいところをPRしてください

お金も土地も十分な経験も無く農業を始めた私たちですが、新規就農3年目を迎え、研修をあわせると農業生活5年目を迎えることができました。

この5年間、様々なことがあり順風満帆とは言えませんが、着実に成長し土台を作り上げていっていると実感します。

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それには、自分たちの努力以外にも継承予定の農業法人の親方、地元内外の先輩農家さんや農業委員会、豊浦町役場の方々、北海道の農業関係の組織の方々、国や自治体の補助制度など多くのご支援のおかげだと思っています。

新規就農者が利用できたり相談できる窓口も多くあり、新規就農する方にも広く門戸が開かれていると感じ、農業は本当に応援されている産業なのだと思いました。

もちろん、継続して続けられるかは自分たちにかかっていますし、まだまだ安定しているとは言えません。

しっかり自身の経営を発展させて農業の先輩たちに追いつきたいと思っています。

新規就農でもそう思える環境こそが農業の面白さ、やりがいだと感じています。

巻き込まれたかたちで農業をはじめた私自身も、今は農業の世界に連れて行ってくれた主人に感謝しています。

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木村さん、ありがとうございました。農業女子プロジェクトを通じてたくさんの繋がりを持っていただき、女性ならではのご活躍に期待しております。  

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