農業女子PJ SDGsへの
取り組み

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2020.09.23

【私、農業女子PJに入りました。第135回】

by農業女子プロジェクト事務局

今回は、京都府で南瓜や玉ねぎなどの露地野菜を栽培されている成田佳子(なりたよしこ)さんをご紹介いたします。

新規就農3年目で、様々な工夫をしながら取り組まれています。

それでは、成田さん、よろしくお願いします。

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Q 自己紹介をお願いします。

はじめまして、成田佳子です!「海の京都」京丹後市にある国営開発農地で玉ねぎ、人参、キャベツなど露地野菜を作っています。屋号は大佳農産(はるかのうさん)です。

夫と2人で東京から移住して5年目、現在新規就農3年目です。

 

Q 農業女子PJに入ろうと思ったきっかけを教えてください。

今でこそ京都府の農林女子ネットワークや地域の女性の会に入って楽しい時間を持てるようになりましたが、研修期間中は女性に会う機会が特に少なく、女子会ができる仲間は皆無でした。そこで全国で農業をしているパワフルな女性たちと出会えそう!と、研修を始めてすぐに登録画面に記入し始めましたが、最後に記入するキャッチコピーをなかなか決められず、断念することを繰り返していました。そんなとき既にメンバーになっている女子たちに、そんなの募集中って書いておけばいいからまずは申し込んで!と背中を押され、ようやく今年になって入ることができました。

私にとって農業女子PJの仲間はとても大切な資源です。最近では月に一度ほどですがウェブ会議や飲み会などに参加して癒されています。

 

Q 農業を始めたきっかけを教えてください。

誰も信じてはくれませんが、もともと就農しようと言い出したのは夫です。以前からある程度の年齢までに独立起業したいと考えて少しずつ資金を貯めてはいたのですが、具体的に何をするのかは決めていませんでした。

彼は販売の才能がある人なので、小売店でもやったらいいかもと漠然と思っていましたが、ある日、農業はどうだろうか、と言ってきたのです。直接のきっかけは東京で東日本大震災を経験したことだと思います。スーパーの棚から物が消えたことや、食の安全について考えるようになり、食に関わる仕事がしたいと思ったようです。

最初は冗談だろうと思って本気にせず「分かった~じゃあ調べてみるね!」と言ったまま3か月ほど放置していました。ところが再度「就農のこと調べてくれた?」と訊いてくるではありませんか。そこから2年間かけて就農先を探して、京丹後市にある丹後農業実践型学舎で2年間、夫婦で研修をさせていただき、平成30年の春に新規就農にこぎつけることができました。

 

Q 農業をしていて楽しい、嬉しいと感じることはありますか?

もちろんありますよ!まず月並みですが、自分たちで育てた作物を食べた人が喜んでくれることがとても嬉しいです。これまで自由に生きたいように生きてきて自分は親不孝者だなと感じていたのですが、研修で作った南瓜を実家に送った時、母がとても喜んでくれました。そのとき初めて親孝行らしきことができたな~と嬉しかったです。

また、コロナ禍を生き抜くために、就農当初から考えていた直販を思い切って始めてみたところ、お客様のお子さんたちがうちの南瓜が届いたことを喜んで楽しそうに過ごしている様子を写真に撮って送ってくださったのです。これも衝撃的に嬉しい出来事でした。

農業そのものでは、播種から発芽して成長する姿を見守るのがとても楽しいです。植物はこうすればこうなる、というのが決まっているところが美しいと思っています。とはいえ、条件が違えばその結果もまた違ってきますので、実際は結果が無限にあり挑戦し甲斐のあるところが気に入っています。

作物が成長するお手伝いをしているな~と思う瞬間がよくあるのですが、そういった作業はいつまでもやり続けられる楽しい作業です。例えば南瓜は短い育苗期間を経て定植、摘心、整枝、皿敷き、収穫と作業が続くのですが、中でも私は整枝が大好きです。ここを切ってツルを誘引したらこうなるかな、と想像しながら作業して、それがその通りになっていくのを見守るのはとても楽しいものです。それが終わったら今度は収穫です。家庭菜園だと一番の楽しみは収穫なのではないかと思いますが、これが仕事となると苦行と言っても差支えないのではないでしょうか(笑)。炎天下に重い南瓜を運ぶ苦行をしているときは、あぁもう来年はやめたいなって思います。それなのに、整枝作業中に来年はこうしてみよう、ああしてみようと思ったことを試してみたくて、やはりまた育ててしまうのです。

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Q 農産物へのこだわりを教えてください。

大佳農産の農産物は、加工契約野菜や市場出荷など名無しの野菜たちと、直売所、地域スーパー、飲食店、直販など私たちの名前を出して売られる野菜たちに分けられます。

前者は地域みんなの野菜と捉えて産地化を図るため、研修先の先生方や先輩農家さんたち、また普及センターのアドバイスも参考にしながら基本に忠実に栽培し、規格に合った物を出荷するよう心掛けています。

後者は私たちの個性が出せる場所。栽培技術もまだまだ発展途上なので、色や形、味に特徴がある品種を選んで栽培することで差別化を図っています。例えば同じ南瓜でも、市場に出荷する品種以外に京の伝統野菜鹿ケ谷南瓜、手のひらサイズの坊ちゃん南瓜、サラダ南瓜のコリンキー、スープやお菓子作りにお勧めのバターナッツ南瓜、その他試験的に栽培する品種を加えると10種類程度は育てています。

品種によって個性が違って面白いのでいろいろ育ててみたいと思うのですが、やはり売り先が無ければただの趣味で終わってしまいます。そこで商談会では取引先が希望を言いやすいように「何をお探しですか?」というポスターを背景に使いました。最終的には求められる物と自分が美味しい、作りたいと思った物がクロスしたところを狙って作っていきたいです。

 

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Q これからの目標を教えてください。

毎年、農家として普通にできることが増えてはいますが、その分少しずつ面積も増やしているのでどうしても休みなく働き続ける生活になってしまいます。数年以内に面積が定まって慣れてきたら、休みをしっかりとって産地めぐりなどできるような余裕を持ちたいです。

 

Q これから農業女子PJで取り組みたいことを教えてください。

農業女子仲間から地域内資源循環ラボの立ち上げに誘ってもらったので、農業にとってとても重要な土づくりを学びながらSDGsを実践していきたいです。

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***

成田さん、ありがとうございました。

こだわりを持って育てていらっしゃるいろいろな種類の野菜の成長を楽しんで、日々の農業をなさっていることが伝わってまいりました。

SDGsの実践など新たなことにチャレンジし続ける成田さんを、これからも応援させていただきます。

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