農業女子PJ SDGsへの
取り組み

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2021.05.25

「私、農業女子PJに入りました。第145回」

by農業女子プロジェクト事務局

今回は京都府にある「しんやさい京都」で、九条ねぎ・ふわとろ長なすなどのお野菜を栽培されている山部知歩(やまべ ちほ)さんをご紹介します!
ご自身の好きなこと、やりたいことをちゃんと考えて、一生懸命農業に励んでおられる姿がとても素敵です。
それでは、山部さんよろしくお願いいたします。
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Q 自己紹介をお願いします。
皆様はじめまして。しんやさい京都で農業に従事している京都市在住の山部知歩と申します。現在は、野菜(九条ねぎ・ふわとろ長なす・万願寺とうがらし・オクラ・聖護院大根・金時人参・新京野菜等)の栽培・収穫調製作業を中心に仕事に励んでいます。

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ハンディキャップのある私自身のこれまでは…、高校卒業後に一般就職先で自身の特性を意識するようになりました。日常生活や仕事面でコントロールが上手く出来なくなり、心身のバランスを崩してしまい、仕事ができなくなりました。静養しながら医療機関でのリハビリを受け、特性についての理解や知識・受け止め方などを整理しました。その後、就労準備支援にて就労訓練を受けて、就労継続支援B型事業所(農業の作業分野)に通所しました。こちらで自身の得意なことや苦手なこと・適性について分析し、改善や対策・周囲への伝え方やコミュニケーション等、目標を立て自己評価をアップさせたり、課題に向き合い自信が持てたりできるようになりました。そして、農作業の職業訓練を受講して自分に向き合い、自分の心身の状態で特に疲労感を自覚することや、SOSのサインを出し相談することを学びました。
しんやさい京都に就労してからは、初めは週1回、1日4時間のアルバイト勤務からスタートしました。心身のセルフケア管理をして、徐々に時間・日数を延ばすことができました。今では、農の雇用事業で就業し、研修を受けています。私の特性を活かせるように支えてくださる方々に感謝しております。

Q 農業女子PJに、入ろうと思ったきっかけは?
コミュニケーションが苦手な私が、しんやさい京都の代表の勧めで、京都府の『京の農林女子ネットワーク』に参加して活動するようになりました。初めは人前で発言することに、緊張でいっぱいの私に、農林女子の皆様から、「研修は楽しくできていますか?」「今、どんな野菜を生産しているの?」と、お声をかけてくださりました。こういった会話の機会があり、情報交換が楽しくなりました。私になんてできないかも…という気持ちから、何でもチャレンジしてみないとわからない!と、かけがえのない楽しみになりました。
そして、全国の農業女子PJがあることを知り、全国の農業女子の皆様とも交流し、仕事や生活、技術や知恵等、社会プロジェクトに参加しながら、農業女子の輪、お一人お一人のストーリーを知りたいと思うようになったことがきっかけです。

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Q 農業を始めたきっかけは?
私は、人間が生きていく上において欠かすことのできない「食」のもとを生産する農業に魅力を感じ、農業科のある高等学校へ入学したことがきっかけです。植物を育てるのが好きだった祖父と父親の影響で、幼少期から自然や植物の世界と触れ合う事が好きでした。高等学校では、農業科で作物の栽培を学び、人の心にシンクロする植物を目にして、生命力の強さを感じました。祖父の言葉「植物を自分の手で育て、命をつないで人に喜びを与えて、心を動かすことが出来るというのは素晴らしいことだよ」という言葉は、私の原点です。

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Q 農業をしていて楽しいこと(嬉しいこと)、厳しいことは?あるいは,学んだことなど。

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【楽しいこと】
・播種した(九条ねぎの)種が発芽して苗となり、定植後に根付いてキレイに並んで伸びた生長を観られること
・日々の観察力が重要で、どのタイミングで何が必要になるのか考える力を養えること
・作物の栽培を通して四季を感じられること
・収穫して出荷調製作業で見栄えを工夫したり、農家のアレンジレシピを考えたりすること
・苦労や愛情、感謝の心が芽生えること
【厳しいこと】
・自然災害での農作物等の被害
・作付した農作物が、様々な要因で計画通りできなかったこと
・夏の体調管理や暑さ対策
私の特性は数字や記号の情報処理が苦手で、口頭での指示は理解するまで時間がかかってしまいます。例えば肥料の計算などが苦手なので、希釈早見表等を用い、視覚化して頭の中でイメージを浮かべて自分の物差しでデータ化することを実践しています。また、優先順位を決めて作業を進めることや、ポイントを理解すること、何でもチャレンジすることなど、たくさんのことを学んでいます。まだまだ勉強中ですが、課題に向き合い乗り越えることが、達成感ややりがいにつながっています!

Q これからの目標を教えてください。
私は農業に携わり、元気や勇気、笑顔になれる力を与えられたので、農福連携の活動に携わりたいと思います。農作業は、自分の得意分野・苦手分野を明確化できて、苦手な分野も細分化しながら工夫することができます。その中で、得意分野の強みを活かすことができる環境が大切です。私の場合、私のペースを保てるように年数を重ねてじっくり待ってもらえた環境があったことで継続する力を確立できました。これからは、農園に福祉施設からの施設外就労や体験・実習に来られる方々のピアサポートができればと思っています。畑で一緒に取り組む中で、心の安定、お互いが相手を知り、特性と向き合い共生する、自分自身の学びを深めて農業・園芸療法の分野も勉強したいです。

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Q これから農業女子PJで取り組みたいことは?
全国の農業女子の皆様とつながり、交流できることが楽しみです。社会的な貢献について、農福連携活動の情報を共有したいと考えております。働きやすい環境や独自の栽培方法、食育など様々な講座を受けて自分自身発信できればと思います。これからも宜しくお願い致します。
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山部知歩さん、ありがとうございます。
今後、益々のご活躍を応援しています。

 

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