農業女子PJ SDGsへの
取り組み

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2022.01.06

私、農業女子PJ入りました。第151回

by農業女子プロジェクト事務局

今回は福島県にUターンし、新たに農業を始められた、荒谷瑞穂(あらたに みずほ)さんを紹介いたします。

荒谷さん、よろしくお願いいたします。

Q.自己紹介をお願いします。

はじめまして。2021年、農家デビューした荒谷瑞穂です。福島県の小野町(リカちゃんキャッスルがある町です!)でピーマンを作っています。

高校卒業後、東京の大学に進学し東京で就職、結婚しました。その後、夫の転勤で札幌、仙台を経て地元に戻って来ました。

地元では植物工場でイチゴ栽培のアルバイトをしながら、両親の畑仕事を手伝ったりしていましたが、今年一念発起し、新規就農しました。初めての農業は失敗もたくさんありますが、トライ&エラーを繰り返しながら、楽しく前向きに進んで行きたいと思っています。

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Q.農業女子PJに入ろうと思ったきっかけは?

就農しようと思い立ち、色々と情報を集めている時に農業女子PJを知りました。

いつかはこの中に自分も入ってみたいと思いつつ、初めてのピーマン作りにてんやわんやですっかり忘れていましたが、農閑期に入り腰を落ち着けて今後の目標を考えている中で農業女子PJのことを思い出しました。

実際に就農して感じた農業の楽しさや感動を自分なりに発信して行くことで、農業を次の世代に繋いで行く小さな種の一つになれればと思い参加しました。

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Q. 農業を始めたきっかけは?

実家に帰る度に、増えて行く耕作放棄地がとても気になっていました。

夫と子どもの転勤・就職を機に実家に戻り、アルバイトや畑仕事の手伝いをしながら自分に何か出来ることはないかと思いを巡らせていました。アルバイトでイチゴの栽培に携わる中で、自分でもイチゴを作ってみたいという思いが募り、就農すればほんの僅かな土地でも耕作放棄地を減らすお手伝いが出来るのではないかと、1歩踏み出すことにしました。

結局、イチゴでの就農は叶いませんでしたが、色々な方にアドバイスをいただきながら、ピーマン農家として農業女子デビューを果たすことができました。

Q. 農業をしていて楽しいこと、厳しいこと、学んだことなど
<楽しいこと>

トラクターが大好きなので、イヤホンで音楽を聴きながら鼻歌交じりでトラクターに乗っている時はとても楽しい時間です。

初めて1から10まで全て自分の手で野菜を育ててみて、弱々しい苗が少しずつ大きくなり花を咲かせ実がなる過程を日々見られることは幸せですし、我が子を育てているような気持ちになり、その成長がとても楽しく愛おしいと感じます。

そんな思いで作った野菜を美味しいと言ってもらえた時は本当に嬉しいです。

農業を通じて新しい出会いもたくさんあり、毎日充実しています!

<厳しいこと>

我が子のような野菜が虫にやられたり病気になったり、形が悪くて出荷できなかったりとなかなか思うようにいかず心が折れそうになることも多々ありました。天候不順にも悩まされました。虫食い果や奇形果を廃棄する時はとても心が痛みます。自分の準備不足や知識不足のせいでこの子たちを捨てなければならないのかと思うと、とても申し訳ない気持ちになります。もっと勉強して栽培技術を向上させ、少しでも廃棄を減らして行きたいです。

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<学んだこと>

一人で作業をしていると、“この作業、本当に終わるのだろうか?”と途方に暮れることも多々ありましたが、地道にコツコツとこなして行けば、必ずやり切れる!ということを実感しました。

やればやっただけ植物は応えてくれるし、やらなければやらなかったことがその結果として現れることも身を以て知りました。

植物の生態や土壌のことなど農業の奥深さを日々感じています。

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Q. これからの目標を教えてください。
私の作ったピーマンを食べてくれたお子さんからお手紙をいただきました。ピーマンが苦手だったそのお子さんは、ピーマン嫌いを克服して、“お母さん、ピーマンもっとないの?”という程になってくれたそうです。虫食いや傷物、奇形果ばかりで心が折れそうになっていた時だったので、あまりの嬉しさに涙が出ました。来年も再来年もこのお子さんが美味しいと食べてくれるように、さらに、もっと多くの方に食べてもらえるように美味しいピーマン作りを追求して行きたいと思っています。

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また、就農時の一つの目標として農業の3K(キツイ・汚い・危険+稼げない)のイメージを払拭したいという思いがありましたが、実際に女性一人の力だけでやってみて、キツイ・汚い・危険はそれほど感じませんでした。

むしろ、ポジティブな3K(キレイ・気持ちいい・可能性の宝庫!)であることを実感しました。

これに“稼げる”の“K”をプラスできたらいいなと思っています。

自分がポジティブに農業と向き合うことで、その楽しさや魅力を実感を伴って発信して行きたいです。

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荒谷さんありがとうございました。
農業のイメージを好転させ、新たな4Kを定着させることは、就農者を増やしたり、農業に定着する方を増やすために非常に重要なことだと思います。
荒谷さんの活動を応援させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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