SDGsへの
取り組み

今回は、栃木県で「大塚なえや」として野菜の苗と野菜を直売される大塚文江さんのご紹介です。ご実家も酪農を営んでおられ、小さな頃から農業が大好きだったという大塚さん。ご自身の農業はもちろん、農業を子ども達の憧れの職業にしたいという熱い気持ちに溢れています。では、大塚さん、よろしくお願いします。

こんにちは。初めまして、私は栃木県栃木市で野菜苗と野菜を生産販売しています、大塚文江です。

私の実家は祖父の代より酪農を営んでおり、今は弟夫婦が継いでいます。小さい頃から、両親は弟と私に「自分たちの仕事」として牛のお世話の役割を与えてくれたので、学校から帰ってくると弟と一緒に仕事をする、という毎日でした。仕事の時間は両親や家族とのコミュニケーションの場でもあったので全然苦ではありませんでした。むしろ毎日楽しかったです。その時間は家族団らんの場所でもあったからなんですけどね。なので、農業はとても好きな職業でした。

私の進路は農業関係の高校、大学です。大学の時に夫に出会い、夫の家の家業も農業でしたので、ジャンルは違うものの、馴染みのある農業を仕事として始めることは自然な流れで、すんなりと就農できました。

結婚を機に夫が経営を任され、いろいろとやってきた結果、野菜の苗＋野菜の生産販売というスタイルになりました。環境や作物にやさしい循環型農業を実行し、夏野菜の苗をメインに生産し自宅で直売しています。1か月かけて集めた沢山の落ち葉を、昔ながらの踏み込み温床で発酵させて自家製の腐葉土を作ります。養分もいっぱいの腐葉土で育てた、がっちりとした健康な苗は私たちの自信作です。毎年、苗販売のオープン初日には地元の方はもちろん、県外のお客様もたくさんいらしてくださり大賑わいです。“野菜の苗は『大塚なえや』の苗じゃないとうまく育たない”と、毎年購入いただくお客様に支えられています。

野菜は10種類程度を、県内のスーパーや直売所、東京近郊のスーパーに出荷しています。他の出店者さんと作物がかぶらないように出荷時期を調整したり、キャベツやブロッコリーは市場に出回らないくらいの大きさのものにこだわったり、多くのお客様に手にとっていただけるよう工夫しています。直売所やご近所のスーパーで商品を並べていると“美味しかったよ！”と嬉しいお言葉をいただくことがあります。生産者にとってお客様の声を直接いただけるのは励みにもなりますし、やる気もグングン出ます！！

苗も野菜も、お客様により一層喜んでもらえるよう、家族全員で日々勉強し、成長していきたいと思っています！

私が農業女子プロジェクトに入ったきっかけは夫からの一言でした。夫から「農業ってすごく魅力的なんだ、ってことをもっと知ってもらえるようにアピールしてもらいたい！そして「大塚なえや」の宣伝もね♡」と任務を任され、プロジェクトに参加しました。様々なことに挑戦する農業女子メンバーの皆さんの活動に刺激され、プロジェクトに関わっていくことで、もっともっと農業が面白くなると思いました。

そして、私にできることを無理せずに少しずつやっていこうと決め、少しずつ実践しています。その一例を・・・私は特に、農作業ウェアの開発に興味があります。農作業ウェアには機能性はもちろん、自分たちのモチベーションを上げるためのファッション性も必要だと思い、家族でモンベルのフィールドウェアを愛用しています。毎日着る作業ウェアがちょっとカッコよかったらもっと頑張れる。そして、農業はアウトドア作業ですから、実は多くの人に見られています！その時に「あ、あの人かっこいい！」と思われるためにも、農作業ウェアはかっこよくあるべき！と思っています。

最後に、私の夢は「農業」がこれから農業を継いでくれる子供たち・若者たちにとって“農業って稼げるし、かっこいいね！”と“憧れの職業”になることです。今、第一線で農業している私たちが農業の魅力をアピールしていけば農業界はもっとよくなる、少しずつでもできることをコツコツ積み重ね、私の夢を叶えたい、叶えられると信じています。

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