2019.02.07
若者の職業の選択肢に農業を!~農業女子プロジェクトメンバーの活躍~
by農業女子プロジェクト事務局
農林水産省では、若者に農業を仕事にすることへの魅力を発信するイベントを開催しています!
そのイベントに農業女子プロジェクトメンバーの(株)ドロップ 三浦さん、宮沢農園 宮沢さん、パナプラス(株)の小竹さんに登壇していただきましたので御紹介します。
①「農業女子の集い@銀座」(1月19日(土))
先輩農業女子から仕事のリアル、子育てとの両立や農村での暮らしについてじっくりお話を聞くことができるイベント「農業女子の集い@銀座」を開催しました。
学生から社会人まで農業に関心のある女性20名ほどが参加しました。
登壇者は(株)ドロップ 三浦さん【新規参入・起業】、(株)美らイチゴ 佐藤さん【雇用就農】、宮沢農園 宮沢さん【結婚を機に就農】。
三浦さんは、販売職などを経て女性のキャリアアップと子育ての両方をあきらめずに働きたいという思いから、農業法人を起業。ベースとなる美味しいトマトを作ることと、クリエイティブな発想によるお客様満足度をいかに高めるかを基本理念として、子育て中の女性のワークシェアなど農業の働き方改革にも取り組んでいます。
佐藤さんは、東京農業大学在学中(4年生の夏)、農業イベントで同法人立ち上げの企画をしていた前社長に出会い、農業の魅力を伝えたいという自分の夢を叶えられると感じ、埼玉から単身沖縄の同法人へ就職。農業生産だけでなく、イベント企画や商品開発などにも取り組んでいます。自分がワクワクすることを仕事にすることの重要性を話していただきました。
宮沢さんは、自然の中で働くことに魅力を感じ、信州で暮らしたいという思いを軸に仕事を選び、メーカー営業などを経て、9代目農家である夫との結婚を機に就農。子供の近くで仕事ができる農業の魅力や、義理の両親からの経営移譲により休日や経理の管理を自身で行い、家事や育児も夫と分担して行う現在の働き方のスタイルを話していただきました。
それぞれの立場から、他業界から参入するからこそ見えてくる視点やブランディングの重要性、農業のクリエイティブさ、農業だからこその育児と女性のキャリアの両立の可能性、仕事を選ぶときに何を大切にするかという視点、地域への溶け込み方など、自身が農業を仕事にする上で大切にしていることについてお話しいただきました。
また、参加者が気になる農業に飛び込むにあたっての不安について、答えにくい収入面に関することにも気軽に回答していただきました。
○ 農業への適正は?
→体力・ワクワクすることがあるか、自分の思ったようにするための鈍感力・周りに溶け込む柔軟性
○ 収入に満足している?
→満足(3人とも)
など・・
参加者に農業を仕事にすることへの具体的なイメージや入り口の広さが伝わったように思います。
②N-1グランプリ@新・農業人フェア(1月26日(土))
農業法人等が一堂に会する就農相談会「新・農業人フェア」で、若手農業者から農業自慢をしてもらい、これから農業を目指す若者に農業の魅力を伝えるイベント「N-1グランプリ」を開催しました。
登壇者は農業女子プロジェクトメンバーのパナプラス(株)の小竹さん、4Hクラブの会長を務める(有)たけもと農場の竹本さん、(株)平凡野菜の藤原さんの3名。
会場は、農業高校の生徒さんから社会人の方まで農業に関心のある方々で満席となり、立ち見の方も多数いました。
パナプラス(株)の小竹さんからは、野菜苗生産のほか、試食用が好評だったことをきっかけに始まったミニトマト生産、自身が希望する価格での有名レストラン等へ販売など現在の取組を紹介。最後には、雪や台風でハウスがつぶされた自身の経験をもとに、起業を考えている方向けに「とにかく綿密・悲観的に計画を立ててください」というメッセージが。災害などの経験があっても事前に想定しておくことで、結果もついてくるし、仲間も集まるという思いが込められています。
(有)たけもと農場の竹本さんは、「農業をなりたい職業No1に」をモットーに全国農業青年クラブ連絡協議会の会長として活躍しています。だれも作っていなかった国産イタリア米の生産・販売、井関農機・鳥取大学らと未来の農業機械づくり、トヨタ自動車とのスマホ営農ツール開発に取り組むなど、チャレンジし続ける経営姿勢について熱く語っていただきました。最後に、「新規就農者にはチャンスがいっぱい。十分な知識をつけてからではなく、とりあえずチャレンジを」というメッセージをいただきました。
(株)平凡野菜の藤原さんは、11年前に参加した新・農業人フェアで出会った農業法人に就職。そこでの勤務経験を生かし、レタス専門の農業法人を設立しました。「職業として経済的に自立することが重要であり、やりたいことと経済性を両立させて、農業を新しい魅力ある業界にしたい!」というメッセージをいただきました。
参加者の中には熱心にメモをとっている農業高校の生徒さんや、講演終了後に登壇者の方々に直接質問している方もいて、皆さんの農業への思いが伝わったように思います。
イベントにご協力いただいた皆様ありがとうございました!