2017.08.25
農業女子の知恵袋 第3回
by農業女子プロジェクト事務局
【農業女子の知恵袋 第3回】
日々の農業と向き合う農業女子が、毎日の生活や仕事の中から編み出したアイデアや工夫などを紹介する「農業女子の知恵袋」。
第3回は、静岡県御前崎市の栗本めぐみさん(KURI BERRYFARM)からのご紹介です。
では栗本さん、よろしくお願いします!
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こんにちは!
静岡県御前崎市で、イチゴを生産している栗本めぐみです。
KURI BERRYFARMでは、本人+2名の従業員で生産していますが、大事にしているのが、作業の“質と濃さ”。
少ない人数で、品質の高いイチゴを生産するため、ちょっとした工夫の積み重ねをしています。
朝、出勤してきた従業員が、その日の各自の役割が作業に入る前に体に落し込め、スムーズに仕事をスタートさせられるよう事務所の入口に貼ったホワイトボードで指示。全員集まっての擦り合わせは10時のお茶の時間に行っています。
私の動きも書いておくことで、直接話したい時に探す手間を省くようにしています。
となりのホワイトボードは、今週の目標と来週の予定を書いています。
これは、KURI BERRYFARMがどういう方向に向かっているのか、意思統一を図るために書いています。
実はこれは従業員から提案のあったもので、従業員として園主である私がどういうことを考えているのか、自分たちはどのようなモチベーションでいたらよいのかを前もって知りたいとのリクエストがあったものです。
また、従業員に各々書いて頂いているスタッフ日報はもっとも大切な意思疎通のツールです。毎日の作業の他、苗の細かい状況や質問などを書いてもらい、私も毎日コメントを書きます。
直接話す時間のない時やちょっと気づいたことを書いてもらうことで、従業員の気持ちやモチベーションを知ることができるし、私の気持ちも伝えることができます。私の宝物です!
また事務所内には、出荷予定、出張予定をホワイトボードに書いています。
みんなで共有することで、従業員も自分で考えて作業できるようにしています。
こうやって、少ない人数でも大事な意思疎通を図っています。
また、生産についてもちょっとした工夫をしています。
従業員が苗の手入れをしたときに、例えば病気や虫を発見した場合、A(黄色)は「アブラムシ」、U(白)は「うどんこ病」、T(赤)は「たんそ病」、D(緑)は「ダニ」のピックをその苗の近くに刺し、知らせてもらいます。
遠くからでも分かるので、わざわざ報告をもらわなくても、自分のタイミングの良いときに確認することができますし、報告忘れということもありません。なによりも病害虫の早期発見は、重労働の薬剤散布の回数(時間)を減らす事が出来ます。
1時間のうち5分の時間の短縮でも、1日8時間労働として40分、年間250日働くとしたら100時間の短縮に!
労働時間を短縮することは、体も楽ですし、生産への集中力も高まります。もちろんプライベートの充実も図れますので、一石二鳥だけでなく三鳥四鳥~!です!
もし宜しければ、お試しください!
*****
「夢を耕す」という経営理念をお持ちの栗本さん。
従業員さんの夢も耕したいということで、とにかく時間を大切にしていらっしゃいます。
時間を大切にし、生産に集中することで、大きくて甘い完熟イチゴができるんですね~。今期のイチゴも楽しみです。
栗本さん、ありがとうございました。これからも生産、頑張って下さいね。
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