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2017.10.27

農業女子の知恵袋 第4回

by農業女子プロジェクト事務局

日々の農業と向き合う農業女子が、毎日の生活や仕事の中から編み出したアイデアや工夫などを紹介する「農業女子の知恵袋」。第4回は、福島県の佐藤ゆきえさんからGAPの取組について紹介していただきます。では佐藤さん、よろしくお願いします!

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こんにちは!

福島県福島市で、果樹の生産・直売、農家カフェを経営している農業生産法人(有)まるせい果樹園の佐藤ゆきえです。

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当果樹園は、養蚕を中心に江戸末期から続く農家で、明治中期頃から果樹栽培を始めました。当初は栽培、農協出荷が中心でしたが、平成12年直売所を新築、同13年には法人化し、観光農園として取り組んできました。ちょうど果樹園の規模拡大をしたところで、東日本大震災が発生。お客さんも来ず、販売も思うようにならない苦難の日々が始まりました。果樹は永年作物なので売れなくても管理は続けないといけないし、この先どうしようと悶々としていました。

そんなとき、時間があるときにこそ勉強をしないと!と考え出会ったのがGAP(Good Agriculture Practice)でした。「安全に働く、環境を保全する、安全な食品を生産する」ことに対して点検項目を定め、その工程を管理・改善する取組です。福島県の農産物の安全性を訴えるためにも、平成24年にJGAP認証の取得に挑戦することにしました。

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なんだか難しそうだなあと思うかもしれませんが、農薬は使用方法通りに使っているか、廃棄物は適切に処理しているか、出荷記録をきちんとつけているかなど、大半は当たり前のことなんです。GAPに取り組むことは、身近なところで作業の効率化やコスト削減などメリットがあります。

例えば、農薬の在庫管理を行っているため、農薬を発注する前に在庫を確認し、無駄な農薬を買わずにすむなど経費節減にも役立ちますし、農機具の整理整頓や点検を行うことでヒヤリハットや農作業事故を減らすことにもつながります。

 

私は非農家出身で22年前に嫁いできたのですが、子育ても落ち着き果樹園を手伝い始めると、農家でないとわからないことが多すぎる!と感じました。そこで、教わったことをメモし、独自の農作業マニュアル(写真参照)を作っていました(笑)そんなこともGAPに取り組みやすかった理由かもしれません。

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農業は自然に一番近い産業だからこそ、人と環境に優しい農業者になって欲しいと思います。ぜひ、皆さんもGAPの取組を始めてみませんか。私はJGAP指導員ですので、いつでも伺いますよ!!

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今やJGAP指導員、JGAP審査員補として、農閑期には各地で講演に飛び回っている佐藤さん。GLOBAL GAP認証を取得した他、27年には農家カフェもオープンし大盛況だそうです。の人と環境に優しい農業で地域のオンリーワンを目指す佐藤さん、益々のご活躍を期待しています!

 

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