2017.12.29
【農業女子の知恵袋 第5回】

by農業女子プロジェクト事務局

日々の農業と向き合う農業女子が、毎日の生活や仕事の中から編み出したアイデアや工夫などを紹介する「農業女子の知恵袋」。第5回は、埼玉県熊谷市の棚澤美由紀さん(MK Farm)のご紹介です。棚澤さん、よろしくお願いします!
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この謎の棒、なんだか分かりますか?
MK Farmでは、長ネギを周年栽培しています。長ネギを定植する際は、「ネギロケット」という一度に20個ほど穴を開けられる機械を使い、長ネギの苗を一本一本手挿して定植する”挿しネギ”という方法を一部で行っています。とても手間と時間のかかる定植方法ですが、太くまっすぐな良いネギができます。
しかし、この定植はタイミングが大変難しく、土の湿り具合が丁度よいとスムーズに作業できますが、土が乾き過ぎているとネギロケットを抜く際にホロホロと土が崩れ、せっかく開けた穴を塞いでしまったり、ネギ苗を穴に挿し入れる際、ネギの根や指が土に触れて穴を埋めてしまったりすることがあります。
以前は、ロケットを一本だけ使って穴を開け直していました。しかし、持ち手がなく差し込んだはいいが抜きづらく、抜くときに力余って隣の穴を崩してしまったりと、なかなかはかどりませんでした。
そこで、水道工事に使う塩ビ管のこまごまとしたパーツを組み合わせて小型のロケットを作りました。それが冒頭にご紹介した謎の棒、名付けて「スペシャルロケット」です!
スペシャルロケットを使うことにより、体重をかけて土に差し込めますし、取っ手があるので抜きやすく大変作業効率が上がりました。
制作費用はおよそ600円ほどでした。
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棚澤さん、ありがとうございました!畑にまっすぐなネギの畝が気持ちよーく並んでいますね(^o^)
制作費も安く手軽に制作できる「スペシャルロケット」、これぞ農業女子の知恵ですね!
事務局では、農業女子メンバー皆さんから農作業のチョイ工夫、tips情報をお待ちしてまーす!!
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