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2016.11.10

農業女子 presents 私のイチオシ農業男子!第20回

by農業女子プロジェクト事務局

本日の農業男子は、福島県のメンバー、「cucufarm.(ククファーム)」の佐々木美穂さんからご紹介いただきます。

地元会津でも同じ地域のメンバーと「あいづ農女子」として活動する美穂さん。今回は、パートナーの剛さん(下写真右から2番目)も参加して地元で新たな取組にチャレンジしているグループをご紹介いただけるようです。

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それでは美穂さん、よろしくお願い致します!

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皆様こんにちは!福島県会津坂下町の佐々木美穂です。家族でキュウリなどを生産しています。今回は「イチオシ男子」として、夫の佐々木剛と仲間たちによる『農福連携』を取り入れた活動を始めたグループを紹介させていただきます!!

夫を含め4人組のグループで、その名も『未来工房 ここぱる』!

独自の生育調査や最新の土壌調査を元に「美味しさ」と「健康」の融合を目指し 、昨年より ジャンボにんにく(下写真) の産地化を図るために栽培に取り組んでいます。

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この20年間で農業就業人口は半分になり、さらに減少の一途を辿っている中、今後予想される外国産農産物との競争など農業はさまざまな問題を抱えています。

そんな背景から、「福祉」と作業連携する事で「安心・安全・美味しい」を守り、他の農産物と一線を画する『メイドインジャパン』を作っていきたいという思いで、4人はきゅうり、りんご、米、蕎麦、季節野菜等それぞれに違う作物を栽培しながらも、同じ志をもってこのグループで活動しています。

先日は私も、会津坂下町役場ほか関係者の皆様とともに、「ここぱる」として福祉施設の皆さんと実際に作業なさっている現場へ視察にお邪魔しました。

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来年用のジャンボにんにくの定植は施設の方の作業が丁寧かつ、個々に能力の差はあるものの、予定より定植作業がかなり早く、グループの4人はとてもビックリ!

メンバーのボケ・ツッコミや、施設の職員さんを交えての笑いもあり、終始和やかな雰囲気で見ているこちらも笑顔になれる、そんなあたたかいグループです。

このグループでの活動について夫以外のメンバーは語ります。

『1人では取り組めない事だが、機械が得意な人、栽培が得意な人、販売が得意な人、各々のバリエーションを補い4人で力を合わせた1つのグループにする事により積極的な活動をする事が出来てきた』

『今後10年20年を考えると、今は親と一緒に働いているが親が働けない時代が来る。土台はあるものの、その先どのような情勢になってるかわからない。それに対応する能力を今のうちに養っていく練習も兼ねている。』

『このグループ活動であらゆる事にチャレンジする精神や楽しみを分かち合い、とにかく突っ走る』と。

夫も、『家の仕事では責任があるし、キツイから笑顔はそうそう無いだろう。』と、仲間との笑顔でいきいきと楽しそうにこのグループでの活動に励んでいます。

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【ここぱる】=【心を込めて物を作る仲間】の意味があるそうです。

今後はにんにく圃場での除草作業、収穫作業などが控えていますので、引き続き両者の連携を維持・強化し、収穫したにんにく等の販売にも施設の皆さんが参加できる取り組みをしていくとの事です。

私も、このグループで主人の生き生きしている姿を見て、ホッとしたと同時にやはり男性も息抜きの場は必要なんだな~と思えました(*´∀`*)。

黄昏時に軽口叩きながら一緒に汗を流す4人の姿を見て、何だか男の濃ゆ~く熱~い世界を感じとり、若干ジェラシーを覚えた私です( ̄∇ ̄)

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美穂さん、ありがとうございました!ジャンボニンニク、大きいですね~(☆o☆)

まさに「ここぱる」の皆さんの笑顔と熱い思いがギュッと詰まっているようですね…美穂さんのジェラシーもちょっとだけわかっちゃいます(笑)

今回はこれまでのイチオシ農業男子とはテイストの異なる紹介で、事務局も編集しながらとても興味深く拝見しました。

わが国の農業も大きな転換期を迎える今、「ここぱる」の皆さんのようにこれまでにないやり方を取り入れる柔軟な姿勢やそれを楽しむことこそが、既存のカベを打ち破り、道を切り拓いていく重要なカギなのかもしれません。

近い将来、剛さんや「ここぱる」の皆さんが、新しい農業モデルとして地域をリードしていってくれることを大いに期待しています!

美穂さん、剛さん、「ここぱる」の皆さん、これからもがんばってくださいね!!

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