2017.03.30
農業女子 presents 私のイチオシ農業男子!第29回
by農業女子プロジェクト事務局
本日のイチオシ農業男子は、福島県のメンバー、加藤絵美さんからのご紹介です!
大規模稲作経営の絵美さん、その隣にはとても頼もしいパートナーの存在があるようですよ。
ちなみに、写真で絵美さんが着ている素敵な黄色いツナギは、絵美さんのトレードマークであるとともに、農業の「正装」なのだそうです。それではご紹介、よろしくお願いします!
☆☆☆☆
はじめまして!福島県福島市、株式会社カトウファームの加藤絵美と申します。
主にお米を栽培しており、およそ35haの作付けのほか、機械作業や籾摺り作業などの受託、あとはミニトマトを少し栽培しています。また加工品として、糀ドリンクやお餅なども扱っています。
私のイチオシ農業男子は、少し照れますが…会社の代表でもある、夫の加藤晃司です。
夫との出会いですが、彼は茨城県の大学を卒業後、福島に戻ってスポーツジムのインストラクターの仕事をしており、ふとしたきっかけからとある場所で出会い、すぐに仲良くなりました。
不思議なのですが、何でも話せますし、話さずとも理解し合える親友のような存在。心の広さに魅かれ、今も
尊敬し頼れる夫です。
私たちが農業を始めたきっかけは、夫の祖父が高齢になり、農業を続けるのが難しいと言われた事でした。
基盤整備された農地、一通り揃った機械や設備…これらを無駄にはできないと夫婦で話し合い、脱サラしたの
が平成21年7月、翌8月に夫と無我夢中で草刈りをしていたのを思い出します。
就農して1年が過ぎ、少しずつ営農も軌道に乗り、農業の楽しさや辛さも実感してきたところでしたが、23年の3月の東日本大震災に見舞われ、私たちは農業者としても子を持つ親としても絶望的な状況となりました。
3月といえば、種蒔きの準備をする時期…農業を諦めるか、他の土地に移り農業を続けるか、この土地で続けるか…あまり猶予がない中で、とことん夫と悩み抜いた末、この土地で続けることを選びました。
その日から、夫も私も前しか見ていません!
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夫は、農業を始めてから、とにかくいつでも前向きに頑張る人で、根拠のない自信もあり(笑) 、かつ声もデカイです。だから、色々な不安が襲ってきても、何とか大丈夫かな!って、根拠のない自信をいつも分けてもらいながらここまで来ることができたと思っています。
私たちに出来ることは、無理をせず、ありのままを伝えること。楽しさを伝えること…その中で夫の今後の目標は、作付け面積100ha(!)を目指し、地域にも貢献できるような会社にすること、そして、若手の農業者を育成し、美しい農地を次世代へ繋いでいくこと、といつも言っています。
これからも夫とともに、食味を上げる努力、地域としての取り組み、ワークライフバランスのとれた、働いてみたい!と思えるような環境を作り、魅力を発信していきたいと考えています。
そして、4人の子供達も私たちを、そして農業という仕事をとても理解・応援してくれます。そして家族だけでなく、多くの人に支えてもらって今があります。 その事を忘れず、これからも笑顔や幸せを届けられるような農業者でありたいです!
もうすぐ種蒔きが始まります。忙しい時期が続くので、夫にはいつまでも健康でいてほしいと心から願っています!
★晃司さんから絵美さんへ一言!★
笑顔の絶えない農業をして、お互い仲良くいい人生を送りましょう!
…だそうです(笑)
☆☆☆☆
絵美さん、ありがとうございました!
ポジティブで器の大きな晃司さんの人柄がとても伝わってきます。また、運命的に出会い、苦労を共にしてきたからこその、お互いの深い深い信頼が溢れていて素敵です!
折しもこの3月で震災から6年が経過…その間、被災地の農業者の皆さんが色々な境遇の中で、加藤夫妻のように復興に向けて苦難を乗り越え、地域で農業を続け、支えているのだということを思い起こさずにはいられませんでした。
晃司さん、絵美さん、夢の100ha、そして次世代に繋げる魅力いっぱいの農業に向かって、これからも一緒にがんばってくださいね!
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