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2018.11.09

ひろがれ!農業女子の輪 第14回 「北海道釧路・阿寒地域の酪農女性グループ Becotto(べこっと)」

by農業女子プロジェクト事務局

第14回となる今回は、北海道の釧路・阿寒地域の酪農女性5人のグループの「Becotto(べこっと)」をご紹介します。

それではBecotto(べこっと)代表の籔内直美さんよろしくお願いします。

・⾃⼰紹介

北海道釧路市の浅野牧場で働いている籔内直美です。ここの後継者と⼀緒に、お金・時間・気持ちにゆとりのある牧場を目指して日々仕事に取り組んでいます。学生受け入れも積極的におこなっています。Becottoでは代表をしています。

・Becottoとは

北海道の釧路・阿寒地域の酪農女性5人のグループです。メンバーはみんな30代で、後継者1人、お嫁3人、お嫁候補1人です。出身地は阿寒町、釧路町、神奈川県、香川県、兵庫県と様々です。戦隊モノのように、メンバーカラーを決めています。レッド、ピンク、パープル、グリーン、ライトブルーの5色です。ときには呼び名にもなっています。

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・グループ結成の経緯

2015 年4 月に釧路に来て牧場で働き始めました。何もかも初めてで、仕事にも⽣活にも慣れるまで時間がかかり、体力的にも精神的にも疲弊していました。そんなときに⻘年部に所属する女性が女子会を開催してくれたことがBecottoの始まりです。これがすごく盛り上がり、おしゃべりがとまりませんでした。牧場にいると同年代の同性に会うことがほとんどない。そんな中で、この女子会がまさに救いでした。それから月1回程度集まるようになり、2016年3月からグループとして活動するようになりました。

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・活動内容

グループの目的は「酪農生活を楽しむ」こと。酪農をやっている人が「酪農なんて」「田舎なんて」「汚いキツい臭い」などマイナスのことばかり⾔っていては酪農界に人なんて来ません。大変なことはどの業界にもあります。だったら、楽しいことを増やせばいい、自分たちの生活を楽しめばいい。酪農をやっている私たちが酪農生活を楽しんで、それを発信すれば、酪農に興味を持ってくれる人、酪農をやりたい人が増えるのではないかと考えています。

そのため活動内容は私たちが楽しいこと! 主には交流会と勉強会です。他には、放牧地や牛舎で撮影した写真の展示会を開催したり、グッズ製作・販売、セミナーへの参加、視察、アイス作り等の加工体験などをしています。発信はFacebookでおこなっています。

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・仲間がいるということ

仲間がいると何をやっても楽しいです。同じ地域で酪農をやっている仲間の存在はとっても大きいです。みんながいるから釧路での生活、酪農生活が楽しく過ごせるし、悩んだり、落ち込んだときもその存在に救われます。

・これからの抱負

今後の目標は「なが〜く続ける」こと。メンバーとは同じ地域で何十年という長い付き合いになるので、何かあれば相談でき、一緒にいろんなことにチャレンジできる仲間であり続けたいです。そのためには無理し過ぎず、みんなで楽しみながら切磋琢磨し、仕事に活かし、ゆとりを作り、さらにまたいろいろなことに取り組んでいきたいです。また、その様子を発信し続けることで、さらなるつながりや可能性に発展していけばと思います。

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・酪農女性サミット

Becottoとして活動するうちにできたつながりから、酪農女性サミットの実行委員をすることになりました。この実行委員会は酪農女性と酪農コンサルタントの女性からなり、昨年12月に第1回となる酪農女性サミット2017in札幌を開催しました。酪農という毎日仕事がある環境の中、酪農女性を中心に130名もの方に参加していただきました。会場はとても柔らかい雰囲気で、講演者の話をみんなが目をそらさず微笑みながら聞いていたことが印象的でした。懇親会では本領発揮と⾔わんばかりに、おしゃべりや笑顔が絶えない会となりました。まだまだ男性が主体になりがちな酪農界で、これだけパワフルな酪農女性たちが酪農を支えているという事実に感動を覚えました。そして今年は酪農地帯である中標津で開催します。ぜひたくさんの酪農業界で働く女性たちに参加して欲しいです。参加した方は地元に持ち帰り、小さくても、ちょっとしたことでもいいので何かの活動につなげていただければと切に願います。

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(提供:デイリーマン社)

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