2018.01.26
ひろがれ!農業女子の輪 第6回「ふくしま農業女子ネットワーク」
by農業女子プロジェクト事務局
地域の農業女子グループの活動を紹介する「ひろがれ!農業女子の輪」。
第6回となる今回は、福島県の農業女子グループ「ふくしま農業女子ネットワーク」で活動されている農業女子PJメンバーの武田永子さんからご紹介いただきます。武田さんよろしくお願いいたします。
◇まずは自己紹介と「ふくしま農業女子ネットワーク」を設立した背景を教えてください!
福島県西郷村(にしごうむら)の武田永子です。
「米」と書いて「よね」と読む。そんな場所でお米を作っています。
もともと寿司店をしていた父が「店で使う米を自分で作る!」と言い出したのが始まりです。大凶作で、給食でもタイ米を食べた翌年から米作りをスタートさせました。
そんな父も歳を重ね、農場を引き継ぐ形で就農しました。
子育ての経験から、食への関心が高まり、安心安全で美味しいものを食べさせたいし作っていきたいと思っています。子どもと一緒に、楽しむことも忘れずに継続可能な農業経営を目指しています。
福島県では、担い手が少なくなる中、新規就農する方(女性の新規就農者数は年々増加!)や、結婚を機に就農する方など女性農業者はたくさんいるのです。しかし、悩みや課題を相談できる場がありませんでした。
そこで、女性農業者同士が交流できる場を作り、活躍している姿をPRすることで、一般の消費者の方や学生の方などに農業に興味を持ってもらいたいと考え、平成28年7月に「ふくしま農業女子ネットワーク」が設立されました。
◇ロゴの「百笑一姫♡Fukuがぁる」は、どのような想いをこめているのですか?
まず愛称をメンバーから募集し、コアメンバー(いわゆる役員で、各地区から1~2名ずつ代表がいます。)のブラッシュアップを経て選定しました。
その後、愛称をイメージしたロゴマークをメンバーから募集し、メンバー全員による投票で決めました。また、ロゴマークは、メンバーで何度も話し合い、今の形になりました。
愛称の由来ですが、「百笑一姫」とは、私たちのような!?(笑)百の笑顔と女性を表し、「Fukuがぁる」とは、「福がある!」と「girl(ガール)」をもじって付けたものです。そして、「百笑一姫」と「Fukuがぁる」をあたたかい心♡(ハート)で一つにしました。農業で力強く働く女性の姿や、支えてくれる人たちの温かさを「太陽」に、たくさんの愛と思い、祈りを「♡の波」で表現しています。女性が掲げる鍬は、前へ進んでいく「福島:FUKUSHIMA」の「F」に見えるようにしています。
メンバーみんなの気持ちがたくさん詰まった愛称とロゴマークです♡。
イベント等で見かけたら、気軽に「Fukuがぁる」と呼んでください!!
◇ネットワークにはどんな方が加入していますか。
女性農業者はもちろん、就農希望者、学生もメンバーになっています。農業者のメンバーは、実家が元々農家である方や、お嫁さん、他県から新規就農された方など様々で、現在56名がメンバーに登録しています。
◇メンバーの就農希望者や学生は、ネットワークでどんな活動をしているのですか。
交流会やセミナーへの参加により、農業者メンバーと交流しながら取組や活動について話を聞いたり、相談したりしています。イベントでは、農業者メンバーと一緒に商品のPRや販売を行っています。
◇ネットワークには「応援団」もあると聞きましたが、どのようなものですか。
福島県の農業や女性農業者を応援したいという企業、団体を公募しており、現在、農業団体や金融業、卸・小売業、宿泊業等の29の企業・団体に登録いただいています。
◇応援団企業と連携した具体的な活動内容にはどんなものがありますか。
主な連携活動としては、メンバーの生産物を使った商品開発や食材提供、経営や加工を学ぶセミナーの開催、応援団主催イベントへの出店、新聞のコラム掲載やHPでの情報発信があります。
応援団の連携の一つでメンバーの果物、はちみつを使った「さくさくキャンディ」の開発を行いました。もも、りんごはちみつ、ブルーベリー、ル・レクチェの4種類あります。県内の量販店や直売所、イベント等で販売しています。
◇ネットワークとしての活動内容や今後の活動予定を教えて下さい。
各地区でのメンバー同士の交流会や、農業高校生・応援団との意見交換、県内外イベントでのPR活動、セミナーや勉強会を行っております。今後も積極的に活動していきたいと思っていますので、みなさん、応援をよろしくお願いします!
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