農業女子PJ SDGsへの
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2019.02.26

チームはぐくみ 蒲田女子高校での特別授業~みらいの授業~

by農業女子プロジェクト事務局

蒲田女子高等学校(東京都大田区)は普通科の女子高校ながら、キャリア教育の一環として「農業プロジェクト」に取り組んでいます。

今回は、2月18日(月)に蒲田女子高校1年生を対象に行われた「農業女子プロジェクトコラボ授業」についてご紹介します。

講師は、この学校の卒業生でもある農業女子メンバーの小橋さや子さん。佐々木先生と小橋さんの対話形式で、農業を始めた経緯や農業の魅力について語っていただきました。

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〇 なぜ農業を仕事に?

高校までは杉並区住まいで、高校時代は野球少女。農業とはあまり縁のない生活を送っていたが、父が植木業をやっていたこともあり、「外で働く姿がかっこいい!」と感じていたし、自然と触れ合うのが好きだった。また、田舎の風景になじんだ職業は何かと考えたときに思いついた職業が農業で、高校1年生の時にはすでに農業が進路選択の一つになっていた。そして高校卒業後は茨城県の農業大学校へ進学し、2年前から干し芋及び米の生産をしている大叔父のところに後継者として就農。

〇 農業をしていてよかったことは?

「育てた野菜がお金にかわるとき」、「体を動かした後のふろ上がりの牛乳」、「目標達成したときの達成感」、「植物の成長する姿への喜び」の4つ。一番は、自分のつくったものがお金に変わるときに世の中に認められたことを感じる。また、植物の成長する姿への喜びは皆さんが学んでいる「幼児教育」と通じるところもある。

〇 農業をしていて大変なことは?

大叔父とのコミュニケーション。特に方言の壁。

〇 農業女子PJでの活動は?

コピス吉祥寺で他の農業女子メンバーと一緒にマルシェ出店。宣伝の仕方・アイディア、品質(味)、見た目など、売り方ひとつで売行きが変わる。加工することで利益が3~4倍になる。

〇 新しく挑戦したことは?

干し芋とお米をつくっているときは夏場が農閑期。高校まで忙しい生活をしており、暇な時間を想像以上に苦痛に感じていた。そんな時に農業女子メンバーの紹介でカゴメ(株)に出荷する加工用トマトの栽培を平成30年から開始。初めての取組だったが、カゴメ(株)から丁寧な技術指導があり、18t/20a生産。この経験から人とのつながりの大切さや新しいことへの挑戦は不安だけど楽しく感じ、自らの成長も感じられた。

〇 進路を決めるときのアドバイスは?

自分のやりたいこと、好きなことを仕事に。そう思える仕事ならチャレンジできる。

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そのほか、「方言クイズ」や小橋さんの実際の生産・販売から「原価計算の考え方」、「トマトでできる6次産業化」について生徒参加型で楽しく授業が進められました。

方言クイズでは、「この野菜かっぽっといて」の意味は?という問題に生徒からは「かじっておいて?」など大苦戦。ちなみに正解は「放っておいて」という意味です。

トマトでできる6次産業化について生徒に聞くと、ケチャップ、トマトジュース、トマト缶といったアイディアが飛び交いました。

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今回の小橋さんのお話は、生徒が2年生で体験するお米の生産・加工・販売に生かされそうです。

また、誰もが知っている企業との取り組みや、農業は幼児教育と通じるところがあるといった先輩のリアルな感想は、生徒さんたちの心に響いていたように思います。

普通科の学校ですが、「動物に興味があって将来北海道で酪農をやってみたい」、「兄弟で農業を志している人がいる」など農業に興味をもってくれている子もちらほら。第2の小橋さんに期待です!

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